あらすじ

閑静な田舎町に引っ越したケビンは、心優しい人間の言葉を話す家政婦、アヒルのローズマリーのおかげで、心に安らぎを得ていた。ケビンだけではなく、いじめられっ子の少年や、淋しがり屋のダンサー、トップモデルのエスメラルダたちに、自分が何をしたいのかを気づかせ、正しい方向に導いてくれるアヒルのローズマリー。しかし、安らぎを得たケビンの心の中には、それでも拭えぬ孤独があった…。
フレッドウォード氏のアヒル 1巻

敬愛するコナン・ドイルを逆読みにしたペンネームの小説家、エリオド・ナノク。サスペンス小説を書くのに疲れた彼が、都会の喧噪から逃れ、何もない田舎町へと引っ越してひと月が経ったある日、依頼していた住み込みの家政婦がやって来る。だが、家政婦とはなんとアヒルで!? ローズマリーと名乗る彼女は、料理が得意な気の利くアヒルで、自分は人間と同じように、なんでもできる特別な一族だと言うが…!?

フレッドウォード氏のアヒル 2巻

サスペンス小説を書くのをやめ、本名であるケビン・フレッドウォードとして、作家活動を再スタートさせたケビン。それから約一年が過ぎたある日、サスペンス作家であった頃のケビンを知るかつての恋人・エスメラルダが、ケビンを連れ戻しにやって来る。しかし、家政婦のローズマリーを見た彼女は…!?

フレッドウォード氏のアヒル 3巻

閑静な田舎町に引っ越したケビンは、心優しい人間の言葉を話す家政婦、アヒルのローズマリーのおかげで、心に安らぎを得ていた。ケビンだけではなく、いじめられっ子の少年や、淋しがり屋のダンサー、トップモデルのエスメラルダたちに、自分が何をしたいのかを気づかせ、正しい方向に導いてくれるアヒルのローズマリー。しかし、安らぎを得たケビンの心の中には、それでも拭えぬ孤独があった…。

フレッドウォード氏のアヒル 4巻

ケビンのストリート・ギャング時代の兄貴分だったニックがヘロイン中毒で亡くなり、彼の幼い息子・ジュニアを探すケビン。しかし、手掛かりすら掴めず、ふた月もの時が過ぎようとしていた。そんなある日、年老いた女占い師に、答えの鍵は既にケビンの中にある。女難の相が出ているが、女達に助けを求めよと助言を受ける。ローズマリーを見て、女難とはまさかと思うケビンだったが…!?

フレッドウォード氏のアヒル 5巻

若い頃の兄貴分、ニックの幼い息子、ジュニアが病気であることを知り、ショックを受けるケビンは、ジュニアに子供の頃の自分を重ね、彼を支え、親しくなろうと努力する。また、ジュニアの主治医・グロリアとも、最初は反発し合う仲だったが、次第にお互いを理解し、急接近していく。だがそんな時、エスメラルダが子供を連れて二人の前に現れ…!?

フレッドウォード氏のアヒル 6巻

愛を確かめあったケビンとグロリア。そのグロリアの前に、ある日、ケビンに愛を告白に来たという少女が現れる。それは、去年の夏、ケビンが小説の構想を練るために訪れた島で出会った、シェリル・リードであった。一方、ケビンはジュニアの病気と学力のことを考え、親しんだ田舎を出て都会に戻るべきか悩む。その時は、ローズマリーも一緒に来てくれるだろうか… と、悩みは尽きない。そして、ケビンと再会し、彼に対してあまりにも一途なシェリルに、エスメラルダは黙っていられず…。

フレッドウォード氏のアヒル 7巻

幼いジュニアは可憐な少女・シェリルに憧れ、ケビンに対して素直に恋心を打ち明けるシェリルに、グロリアは自信を失くす…。だが、ケビンとグロリアの愛の強さを知り、家を飛び出たシェリル。氷の張った湖へとやって来たシェリルだが、湖面が割れ、冷たい水の中へ落ちてしまう。溺れる彼女を助けたケビンだったが、今度は自分が水の中で溺れてしまい…!?

フレッドウォード氏のアヒル 8巻

優しきアヒルの家政婦・ローズマリーがストレスで倒れ、彼女不在の間、家事をすることになったケビンとエスメラルダ。あまりの酷さにゴミ屋敷となりかけるが、ローズマリーが退院し、なんとか平穏を取り戻す。一方ジュニアは、次第に悪くなる自身の病状に、父・ニックのことを知りたいという気持ちが、日増しに強くなっていた…。