あらすじ

お願い、誰か私を見つけて――。船の上で高熱に冒されたエラは切実に祈った。船旅に出たエラは、サファイア色の海で航路に迷ってしまったのだ。なす術もなく恐怖を感じていると、そこへ精悍な男性が現れ、倒れているエラを力強い腕で助け起こしてくれた。「あなたはいったい誰?」エラの質問に、彼はニコとだけ名乗った。謎めいてはいるけれど魅力的なニコに、エラはどうしようもなく惹かれる。彼が地中海に浮かぶ島国マルディビノ公国のプリンスだとは知らずに――。
暴君に恋をして 【地中海の王子たち I】

お願い、誰か私を見つけて――。船の上で高熱に冒されたエラは切実に祈った。船旅に出たエラは、サファイア色の海で航路に迷ってしまったのだ。なす術もなく恐怖を感じていると、そこへ精悍な男性が現れ、倒れているエラを力強い腕で助け起こしてくれた。「あなたはいったい誰?」エラの質問に、彼はニコとだけ名乗った。謎めいてはいるけれど魅力的なニコに、エラはどうしようもなく惹かれる。彼が地中海に浮かぶ島国マルディビノ公国のプリンスだとは知らずに――。

愛なきウエディング 【地中海の王子たち II】

フライト・アテンダントをしているルーシーは、機中でマルディビノ公国のプリンスであるグイドと知りあい、ふたりは気ままな愛人関係になった。そして1年ほどたった頃、ルーシーはグイドにマルディビノ公国で行われる彼の甥の洗礼式に招待された。身分が違いすぎると、無理矢理、彼に負担にならない関係をしていた彼女にとって、それは意外な彼の行動だった。もしかして、私は愛されているの?だが、彼の国を訪れたとき、ルーシーは彼の本当の企みを知った――!!

プリンセスになる条件 【地中海の王子たち III】

恋なんてしたことがないミリーの趣味は乗馬だった。今日も愛馬に乗って、高い生垣を飛び越えてちょっと上機嫌だった。愛馬をねぎらっていると、うしろから突然男の声がした。また、叱られるかと思って振り向くと、そこには屋敷に滞在しているマルディビノ公国の皇太子ジャンフェロが立っていた。堅苦しい席が苦手なミリーは会うのを避けていたのに、こんな形で出会うなんて!しかも、彼はなぜか彼女を見つめていた。この方は、もうすぐ姉に結婚を申し込む人なのに!!