あらすじ

ジャック・テンプルとはいったい何者なのか!?彼は父の家に乗り込んで地図と鍵を奪うと、ドロシアを強引に聖遺物探しの旅に連れ出した。ドロシアの古代言語の翻訳能力を利用するためだ。これまでオックスフォードで静かに過ごしてきたドロシアの人生を、あっという間に変えてしまったジャック。父を悪党と決めつけるのは不快だが、ドロシアにはときどきドキッとするほど優しく紳士的で…。──このままジャックを信じていいの?でも、こんなにわくわくすることって、今までにあったかしら!?
聖なる刻印 1巻

遠縁の伯爵家で母と2人で静かに暮らしていたドロシアは、病弱ではあったが、古代言語の翻訳に驚くべき能力を発揮しオックスフォード大学の教授たちに大いに頼りにされていた。だが母が他界すると、父の元に身を寄せるしかなかった。20年間1度も会ったことのない父と暮らすために、喧騒と悪臭の漂うロンドンにやってきたドロシアの前に、埃まみれの汚い出で立ちのアメリカ人ジャックが現れた。彼は、高名な考古学者の父をいきなり泥棒呼ばわりしたかと思えば、ドロシアの唇まで奪ってしまった…!?

聖なる刻印(2)

ジャック・テンプルとはいったい何者なのか!?彼は父の家に乗り込んで地図と鍵を奪うと、ドロシアを強引に聖遺物探しの旅に連れ出した。ドロシアの古代言語の翻訳能力を利用するためだ。これまでオックスフォードで静かに過ごしてきたドロシアの人生を、あっという間に変えてしまったジャック。父を悪党と決めつけるのは不快だが、ドロシアにはときどきドキッとするほど優しく紳士的で…。──このままジャックを信じていいの?でも、こんなにわくわくすることって、今までにあったかしら!?