城跡にひそかに集まれ!!
著者が雑誌デビュー直前の1965年に刊行された貸本単行本で、自ら「底抜けに明るく」と謳う通りのコメディタッチの長編作。のちの『アゲイン』『まことちゃん』へとつながる楳図コメディ・ギャグのルーツといえます。※電子書籍版に『「城跡にひそかに集まれ!!」読本』(巻末解説)は収録されていません。
単行本未収録傑作集 死神
不動産屋に紹介された低家賃の古い洋館に住み始めた男。2階の物音に気付いてのぞいてみると……。サスペンスミステリ「死神」をはじめ、命を狙われた殺し屋が生き延びるためにある作戦を考えた「殺しの稼業」、馬主でもあった著者が競馬の世界を舞台に描いたサスペンス「汚れた勝負服」など、これまで単行本未収録だった短編9作を収録した傑作短編集。60年代後半から70年にかけて、勃興期の青年コミック誌や青年向け週刊誌に横山光輝が発表した現代もの青年コミックの数々が時代を超えて蘇る。当時一世を風靡した<劇画>の影響を受けながらも、新しい時代の青年コミックを模索したエンタテインメントの巨匠がつくりあげた魅力触れる作品群。
コロナと漫画 ~7人の漫画家が語るパンデミックと創作~
コロナ禍のいま、漫画は不要不急か!?2020年、地球全土を襲った新型コロナウイルスの猛威によって、世界の形は一変しました。漫画の世界もその例外ではありません。本書は、そんなウィズコロナの時代に、7人の人気漫画家たちが、何を考え、どう創作と向き合っているかを語った“現在進行形”のインタビュー集です。【インタビュー・収録順】ちばてつや浅野いにお高橋留美子あだち充藤田和日郎細野不二彦さいとう・たかを【聞き手】島田一志(漫画編集者・ライター)(底本 2021年10月発行作品)
人形少女
著者が貸本恐怖マンガの第一人者として活躍中だった1960年、学年誌「たのしい五年生」「たのしい六年生」に連載した、雑誌連載作で、連載ならではの仕掛けやアイデアが盛り込まれたことでこの時期を代表する長編。当時としては異例ともいえる、貸本出版社から装いをかえて4度も刊行されたことも、当時のこの作品の人気ぶりを物語る。今回は、初出の雑誌を原本とし、カラーページも再現した完全復刻版。物語の主人公は小学6年生にして一家を背負い奉公に出た久美子。主人公が人形をめぐるさまざまな事件に巻き込まれる怪異譚。初出時の「たのしい五年生」連載の3回分はこれまで一度も収録されたことがない貴重な初復刻。また、4色カラー扉、2色カラーページも初めて再現。※電子書籍版に別冊『人形少女研究』は収録されていません。
マシン童子他 初期SF作品集
未復刻作品『マシン童子』は『ぼくらマガジン』に4回連載された中編。美しい2色カラーも再現。『THEWORLDWAR3地球THEEND』は非常に珍しい貸本短編誌『黒い旋風』No.1からの初収録です。他に、『メトロポリス』『未来少年Z』を収録。※『松本零士初期SF作品集限定版BOX』の『未復刻SF作品集』より、『THEWORLDWAR3地球THEEND』、『メトロポリス』『未来少年Z』『マシン童子』の4作品を収録しています。