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幼い頃父親を亡くし、洋裁教室を営んでいた祖母のもとで暮らしていた奈摘(なつみ)は、母の再婚により美佳(みか)という義妹ができた。やがて奈摘は、ファッションメーカーのプレスの仕事に就き、資産家の和樹にヘッドハントされ二人三脚で会社をきりもりするうちに結婚の約束をする間柄となる。しかし、自由奔放な義妹・美佳に誘惑された和樹は彼女を妊娠させ、ついには美佳と結婚してしまった。娘をそんなふうに育てたことを悔いた義父は母を道連れに無理心中を図り、今度は遺産相続をめぐって、姉妹の確執が更にエスカレートしてゆく。そんなある日、奈摘の家を訪ねた和樹は「形だけの結婚だ。僕には君しかいない」と、彼女を抱き締めるのだった。お互いの愛を確かめるように不倫関係を続けていた二人だったが――。