あらすじ
私は自分を特別な少女だと思ってる。 (少女、少女、少女なの。)/「コラー こんな時間からどこ行くのもぉ~」「だって どーしてもダッツのクッキー&クリーム食べたくなったんだもん」 (天涯孤独系ガール)/3日だ たった3日のことなんだ (UNDER HEAVEN)/人間は2種類に分けることができると思う Mと Sに (半分は愛でできてます。)/高校入って夏が来る頃にはグループの友達にもぱたぱたと彼氏ができていった (オン・ザ・ベッド)/「キ……キスしてほしいんだ」 (プラスチックのキス)
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タイトルに惹かれて購入した。「少女、少女、少女なの。」は表題作の短編で、これとその次に収録されている「天涯孤独系ガール」が好きだった。 「少女、少女、少女なの。」は遊ぶところと言ったらイオンっていうマイルドな田舎にいる「こんなに可愛い私は特別に違いない」と思っている女の子が主人公。将来の夢はモデルになって後々は女優に…という感じでややスレているが割と素直で可愛い女の子。 モデルのオーディションを受けて、自分の夢に向かって一歩踏み出すまでの葛藤とか地元を離れたい思いとか心残りとか不安とか決意があって面白かった。短編だが続きが読みたいような気になる。 「天涯孤独系ガール」は市川春子の「25時のバカンス」にかなり影響を受けたよう。コールドスリープから目が覚めたら人類は衰退していたというSFテイストの話。御都合主義的なスカッとした話ながら終わり方がいい感じで良かった。