あらすじ現実と空想が交錯する少女が目撃した殺人事件の真相を描いた表題作と、他2作品を収録した宮脇明子のミステリー傑作集。空想と現実の区別があいまいな、夢見がちな少女・みちるは、ある夜、隣の家の青年・太郎(たろう)が女性を殺すのを目撃する。その翌朝、それを母親に報告したみちるは、昨夜見たテレビドラマの夢を見たのだと諭される。そして10年後、高校生へと成長したみちるは、国語教師である太郎を慕うようになるが……!?