あらすじ

螢(ほたる)の母の名は螢といい、ミナトの父の名はミナトという…。髪を切った螢は一躍有名モデルになる。その外見はミナトにそっくりで、不思議なことに性格さえミナトに似てくるようだった。螢は下田に愛を告げ、ミナトのいない世界へ歩き始めようとしていた。ミナトは螢の存在しない人生を選び、母とともに去っていこうとしていた。だが、ミナトは錯乱した母から螢と自分の名前の秘密を聞いてしまう…。スウィートでビターな愛の物語、ここに完結。
ジュリエットの卵〔文庫版〕(1)
ミナトと螢は双子の兄妹。なのに二人は愛しあっている。そんな二人が初めて離れて暮らし始めた時、運命は衝撃の事実を? 本格ラブロマン。
ジュリエットの卵〔文庫版〕(2)
螢(ほたる)のアパートの隣人は同じ大学の彫刻科の下田游一、愛犬・日の丸と暮らす心優しい男だ。螢はミナト以外の他人に初めて惹かれるが、游一には胸に秘めた女性がいた。一方、螢とミナトの恋は母の知るところとなり、ミナトは金沢に連れ戻されてしまう。残された螢はミナトへの想いを振りきって、人生を変えることを決心する。そして螢は学校をやめ、プロのモデルとなり、髪を切った…。吉野朔実が紡ぐスウィートでビターな愛の物語、第2巻。
ジュリエットの卵〔文庫版〕(3)
螢(ほたる)の母の名は螢といい、ミナトの父の名はミナトという…。髪を切った螢は一躍有名モデルになる。その外見はミナトにそっくりで、不思議なことに性格さえミナトに似てくるようだった。螢は下田に愛を告げ、ミナトのいない世界へ歩き始めようとしていた。ミナトは螢の存在しない人生を選び、母とともに去っていこうとしていた。だが、ミナトは錯乱した母から螢と自分の名前の秘密を聞いてしまう…。スウィートでビターな愛の物語、ここに完結。
period

period

父親からの暴力に耐え続けた幼い兄弟、ハルとヨキ。だが、父は入院を境に別人のようになり、今度は借金苦にあえぐ叔父夫婦が鏡島家にやってきて…。平穏を求める少年たちの戦いに“ピリオド”は訪れるのか…!?
瞳子

瞳子

“明日は今日の続きじゃない。傷は癒える人は変わる、今日何が起こるかわからない。だからこそ人間関係は常に危うい。” ――そんなことを感じながら日々を送る瞳子(とうこ)は、大学を卒業しても働かない実家暮らしのプー太郎。父と姉は毎朝仕事に出るので、必然的に母と過ごす時間が長くなり…!? 他誌で活躍していた吉野朔実が『週刊ビッグコミックスピリッツ』で掲載を始めた、1980年代後半の流行を織り交ぜて描いた話題の連作短編集!
透明人間の失踪

透明人間の失踪

日曜日の午後。ご飯を作って恋人を待つ。そんな平凡な生活が、ある日を境に一変する。知らぬ間に引っ越しをしていた恋人。職場に電話をすれば、3年前に退職しているという。次つぎと現れるたくさんの“嘘”。いったい彼は何者だったのだろうか?危うい狂気をはらんだ物語、全6編を収録した極上作品集。