あらすじ

3月がきて、中学生ではなくなった美吹。今日は15歳の誕生日。そんな日に出会った善ちゃん。善ちゃんは、この街を踊るように歩く人だったが……。アスファルトの街に生まれたキッズたち。過ぎていく時間を惜しむように夜もねむらない……。幸せそのもののはずの美吹も、いま、憧れの夜の街に泳ぎだす。美吹にはまだ見えない楽園。うまく泳ぐって、どーゆーこと? 松本美緒が問いかける衝撃の激愛物語、ここに開幕。
終わる恋じゃねぇだろ(1)

3月がきて、中学生ではなくなった美吹。今日は15歳の誕生日。そんな日に出会った善ちゃん。善ちゃんは、この街を踊るように歩く人だったが……。アスファルトの街に生まれたキッズたち。過ぎていく時間を惜しむように夜もねむらない……。幸せそのもののはずの美吹も、いま、憧れの夜の街に泳ぎだす。美吹にはまだ見えない楽園。うまく泳ぐって、どーゆーこと? 松本美緒が問いかける衝撃の激愛物語、ここに開幕。

終わる恋じゃねぇだろ(2)

アスファルトに咲いていた、あのタンポポみたいに心が熱くなるような、そんなやさしさを持ったひと──見つけた。本当のやさしさは、いったいどこにあるの!? 家族の絆を失って夜の街をさまよう美吹。そして、潮の香りのする憲に次第にひかれ、あとを追う。でも、難波船のようにただよう傷ついた美吹の心は、まだ不安でいっぱい……。初めて好きになるのは大嫌いな男かもしれない。激愛物語、第2巻。

終わる恋じゃねぇだろ(3)

憲は私の心に咲く、たったひとつのタンポポ。「おまえのことしか覚えてない。おまえにしか腹もたたない。どんな顔して、どんな服着て、どんなことしゃべってたか、どーでもいいんだ、ほかの女」。憲からの告白は、百万遍の好きより心に響くものだった。そんななか憲はサーフィンで荒れ狂う海に挑戦し大けがを負う。しかし彼の生きざまを見た美吹は、憲が波を越えたように、自身も大きな波を越えたことを実感する……。

終わる恋じゃねぇだろ(4)

憲のように強くなりたい。憲のようにやさしくなりたい。そして、この愛を終わらせたくない……。愛に傷つき、愛に悩み、なお真実の愛を求め続ける美吹。憲は心の不安に自ら立ち向かい、大きな波を越える。善は自分をおきざりにしてどんどん変わっていくこの街に復讐するように悪の道へ踏み出しかける。そして、愛し合いながらも別れを決意する美吹の両親。誰もが幸せになることはできないのか……。激愛物語、完結!!