バイク便で生計を立てる春日薫は、先輩の友部雄大と売上を競うよきライバル。今日も配達へ向かったが、偶然、女性とぶつかってしまう。ひどく殴られた跡のあるその女性は薫に「《広瀬》という刑事以外に渡すな」と言い、ある封筒を託す。薫はその《広瀬》という刑事を探すが、既に追っ手が薫のもとに及んでいた…!ついに追っ手は薫の仕事場へとやってきて、薫は拉致されてしまう。「あの封筒はどこだ!」と責め立てられる薫。だが薫の機転もあり、友部がいち早くその場所を突き止め、間一髪のところで2人は逃げ出すのだった…。そして避難した先のアパートで友部が目撃したのは、さらしをまいた薫の姿だった…。薫は女の身体を持ちながら男の心を持つ《性同一性障害者》だった。たむろ未知先生が挑む衝撃作!!感動の第1巻/前編!!
人はよく「この世には男と女しかいないんだ」という言葉を口にする。果たしてそう言いきれるのだろうか……。風変わりな殺し屋は、ターゲットの薫が《男》に性転換したら迷わず殺すと友部雄大に告げ、姿を消した。組織は執拗に薫を亡き者にしようと次々と刺客を送り込んでくる。死の恐怖におびえながらも、事件は思わぬ方向へ進んでいく…。そんな中でも、薫の治療は順調に進んでいた。ホルモン療法でヒゲが生え、徐々にではあるが男性に変わっていく薫だったが、雄大はなぜか面白くなかった……。複雑な心境が交錯する中、新たな珍客が舞い込んでくる。薫とは逆に、男性から女性になる手術を希望する渡辺だった。このハチャメチャな渡辺の出現が、薫と雄大、ナオコの絆をよりいっそう深めていくのだった…。たむろ未知先生が《性同一性障害》に挑む衝撃作!!感動の第1巻/後編!!