新学期を前に、父親とふたりで海辺の小さな街に引っ越してきた時子。波の音を聞きながら、彼女の脳裏には海で人魚に助けられた、おぼろげな記憶が甦っていた……。【同時収録】番外編「鳴海君の1日」
海辺の小さな街での生活に慣れてきた時子。人魚は、この街の海に存在すると信じている。もう一度、会うことができるのか?季節は夏、鍵を握る「海つ霊祀り」が近づいてきて……。