ウィングス特集、売野機子インタビュー - コミックナタリー 特集・インタビューコミックナタリー1982年に創刊され、30年以上の歴史を持つ新書館の少女マンガ誌・ウィングス。本日4月28日に発売された6月号にて、デザインを一新しリニューアルを果たした。また「MAMA」「薔薇だって書けるよ」の売野機子や、「こどものじかん」「少年三白眼」シリーズなどの私屋カヲルが新たに執筆陣にラインナップし、新しい風を吹き込む。 ...
売野先生の作品は初めて読みましたが、収録されている作品全てどれも傑作です。 表題作の「薔薇だって書けるよ」も素晴らしいですが特に僕の心に残ったのが「日曜日に自殺」です。アーティストが作品に込めたメッセージがどのようにして人々の記憶に残り次の時代、そしてまだ生まれてきていない子供たちに受け継がれていくのかを非常にわかりやすいメタファーを使いながら詩的に表現しています。ラストのコマを見た時には本当に胸を打たれ、自分はきちんと彼らのメッセージを受け取り実行しているだろうか?と真剣に考えてしまいました。 また、同人時代の作品「晴田の犯行」(この作品も非常に完成度が高いです)も収録されているので、先生がアマチュアからプロとしてデビューするまでの軌跡を追うという意味でも価値のある一冊だと思います。 装丁も素晴らしいので、可能であれば電子版ではなく紙の本で手にとって欲しいです。