あらすじ

ここは中東シリアのダマスカス。世界の中でも最も古い町の一角で産まれた一匹のノラ子猫と、その子猫を見守る漫画家ヤマザキマリがおりました。――世界のどこへ引っ越しても私のそばには猫がいた。「テルマエ・ロマエ」のヤマザキマリが愛猫ゴルムの目を通して描いた中東シリアでの日々!
アラビア猫のゴルム 1巻

ここは中東シリアのダマスカス。世界の中でも最も古い町の一角で産まれた一匹のノラ子猫と、その子猫を見守る漫画家ヤマザキマリがおりました。――世界のどこへ引っ越しても私のそばには猫がいた。「テルマエ・ロマエ」のヤマザキマリが愛猫ゴルムの目を通して描いた中東シリアでの日々!

アラビア猫のゴルム 2巻

中東シリアのダマスカスに暮らす漫画家ヤマザキマリ。そんなヤマザキさんちの一員になったノラ子猫のゴルムは、なつかしい外の空気に誘われて思わず家出してみたけれど……!?「テルマエ・ロマエ」のヤマザキマリが愛猫ゴルムの目を通して描いた、猫愛に満ちあふれたショートコミック!

アラビア猫のゴルム

中東シリアでヤマザキ一家と出会った猫ゴルム

アラビア猫のゴルム ヤマザキマリ
nyae
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ものすごい数の国境を超えた引っ越しを繰り返すヤマザキマリとその家族。 この漫画の舞台である中東シリアの首都ダマスカスには、旦那さんのベッピーノの希望により移住することとなり、そして再びイタリアへ引っ越す2ヶ月まえに出会う猫・ゴルムとの日々を描く。というよりゴルムの目線で物語は語られる。 世界中いろんな場所でいろんな猫とともに生きてきた著者が言うには、シリアに住む猫は肝が座っていておおらかなのが多いらしい。ゴルムの目から見たヤマザキマリ一家の滑稽な日常描写もさることながら、このシリアという場所がこのあととんでもないことになるという事実が、読んでいて頭によぎる。 あとがきによればイタリアに引っ越す前の時点ですでに平和とは言えない状況だったらしいけど、それでもあそこまで長引いて、歴史的な建造物や遺産がなくなってしまうとは思いもよらなかっただろうなと思います。猫が主役の愉快な猫マンガですが、いろんな背景を思うとゴルムはとても不思議な運を持った猫だなと感じます。 ぜひイタリア引っ越し以降のゴルムの生活を描いた続編も読んでみたいものです。 ちなみにゴルムの名前はロード・オブ・ザ・リングからとっている。 日本では「ゴラム」と発音してたけどここでは違うのが国の違いを感じて面白いですね。