あらすじ

【あたしは吉原で生まれ吉原で育った薄雲、ほかの誰でもないの】吉原一の花魁・薄雲は、将軍の落とし胤だった!!そして、憧れていた青砥先生も、薄雲の命を守るため将軍によって派遣された人であった。ショックを受けた薄雲は、盗賊・菊之助の手を取り、一派の庇護から逃れる。しかし、薄雲の命を狙う朱雀率いる一味が、刺客を差し向けてきて――!?
お江戸はねむれない!―菊組天下御免―(1)

【志を果たすまでは、心もからだも汚しはしないよ!】吉原育ちの花魁・薄雲は、花も盛りの十四歳。どんな客にも肌を許さず、その意気とまことと愛嬌で、吉原一の人気を誇っていた。蘭方医の青砥先生に惹かれながら、廓で死んだ母のため、志に生きることを誓う薄雲。そんな中薄雲の前に、天下を賑わす盗賊・弁天小僧菊之助が現れて…!?薄雲の一世一代の恋と冒険物語、始まり始まり!

お江戸はねむれない!―菊組天下御免―(2)

【あたしは吉原で生まれ吉原で育った薄雲、ほかの誰でもないの】吉原一の花魁・薄雲は、将軍の落とし胤だった!!そして、憧れていた青砥先生も、薄雲の命を守るため将軍によって派遣された人であった。ショックを受けた薄雲は、盗賊・菊之助の手を取り、一派の庇護から逃れる。しかし、薄雲の命を狙う朱雀率いる一味が、刺客を差し向けてきて――!?

お江戸はねむれない!―菊組天下御免―(3)

【掌で指で耳でくちびるで匂いで―ぜんぶであたしを思い出して】朱雀の刺客として薄雲へ差し向けられた残月。しかし薄雲と出会い、彼女を愛してしまった。使命に背き、薄雲を逃がそうとする残月に、薄雲の心は揺れる。だが残月は、裏切りをとがめられ、朱雀の手によって薄雲に関する記憶を消されてしまう!!再び出会う、薄雲と残月の想いの行方は…!?

お江戸はねむれない!―菊組天下御免―(4)

【真正面からまことの心でぶつかるだけよ!】記憶を取り戻した残月とふたり、江戸を離れて新しい暮らしを始めた薄雲。しかし、偶然に出会った次郎吉から、実の父である将軍・吉宗の病状を知らされる。さらに残月も、人殺しの罪で牢へ取り立てられてしまい…!!彼女のために姿を消した残月の想いを胸に、薄雲は再び己の運命の中へ身を投じる!!

お江戸はねむれない!―菊組天下御免―(5)

【ずっとこんなふうに名前を…呼んでほしかった】病床の父のため、将軍代理となった薄雲。しかし、弱い立場の女たちを守ろうと、相変わらず吉原へ出入りしていた。そんな薄雲の姿を見て、次期将軍・紀伊徳川家藩主の宗将が彼女を見染める。しかし薄雲の心は、離ればなれとなった残月のもとにあり…。恋あり冒険ありの大江戸活劇、ここに終幕!!