あらすじ

小国のケルウォースの若き王・ツヴァスには悩みがあった。国にいる魔法使いのヴァルカナルの魔法を使える能力が、すべて消えうせてしまったのだった。周りの国は魔法使いを恐れて、ケルウォースに手出しが出来ないのだ。だから、魔法の力が無くなった事は、絶対の秘密にしなければならなかった。だが、やはり魔法使いに疑いを向ける者たちが現れた。大国デボンの大公は、疑いを探るため密偵を差し向けた。そして密偵のギボックは、ヴァルカナルの油断を狙って彼の誘拐に成功した。そしてヴァルカナルが、すでに力を失っている事を知ってしまった!早速、大公に知らせを送ろうとするギボック。そんな彼を見てヴァルカナルは殺意を抱く!!
のちの物語(1)

魔力を失ってしまった魔法使いがいた。小国の王で誠実な人柄の王がいた。ふたりは固い友情で結ばれていた。魔法使いの名はヴァルカナル。王の名はツヴァス。このふたりの剣と魔法の大冒険を、本格ハード・ファンタジーとしてお届けいたします。魔力を失ってしまったヴァルカナルだったが、この事は秘密にされていた。魔法使いの名は広く知れ渡っていたので、この国・ケルウォースを侵略する者はいなかった。そして、ふたりは平和な日を送り、いつものように食事をしていた。だが、ふとした会話からヴァルカナルの寿命があとわずかだとツヴァスは知る。驚いたツヴァスは、ヴァルカナルに療養を勧める。面倒がっていたヴァルカナルだが、なんとか温泉で治療を始める事に。だが……!?

のちの物語(2)

小国のケルウォースの若き王・ツヴァスには悩みがあった。国にいる魔法使いのヴァルカナルの魔法を使える能力が、すべて消えうせてしまったのだった。周りの国は魔法使いを恐れて、ケルウォースに手出しが出来ないのだ。だから、魔法の力が無くなった事は、絶対の秘密にしなければならなかった。だが、やはり魔法使いに疑いを向ける者たちが現れた。大国デボンの大公は、疑いを探るため密偵を差し向けた。そして密偵のギボックは、ヴァルカナルの油断を狙って彼の誘拐に成功した。そしてヴァルカナルが、すでに力を失っている事を知ってしまった!早速、大公に知らせを送ろうとするギボック。そんな彼を見てヴァルカナルは殺意を抱く!!