猫をかばって交通事故にあった理央が目を覚ますと、そこはまったく知らない世界だった。しかも、猫の姿になっていたのだ…!猫の姿は魔法使いの使い魔の証。理央は、自分を助けてくれた魔法使いターニャに「お前は私の『猫』だ」と告げられて――…!?喜久田ゆいが描く、エゴセントリック・ファンタジー。ここに開幕!※著者あとがきは収録しておりません。
ガストは、理央の双子の兄弟・真央を自分達の世界に召喚する。そこにはさらなる協力者がいた。一方、ターニャが魔法王だと知った理央は、彼のこと、世界のことを知ろうと努力し始める。そんな時、城に何者かが侵入する。刺されそうになったターニャを守ってその身で剣を受けた理央の目の前に現れたのは、なんと真央だった…!※著者あとがきは収録しておりません。
双子の弟・真央に、自分達がもともと魔界の住人であり、「二人でヒラリオの体を共有していた」という衝撃的な事実を告げられた理央。真央は理央を連れて城から逃げ出すが、逃げ出した二人を追ってユルが現れた。強力な魔法で攻撃を仕掛けてくるユルに、真央は――?※著者あとがきは収録しておりません。
真央は理央にヒラリオの記憶を語り始める。獣界で一人で生きていたヒラリオとムツという少女と出会い、そして、魔法使いの猫となったムツとの別れ…。残されたヒラリオが選んだ道は――?
「魔法使いの猫」という運命に翻弄され続けた兄弟・理央と真央。だが、彼らは自由を求め未来を守るため、最後の大きな選択をする。それぞれが望んだ世界の結末やいかに――。