あらすじ

死を告げる黒い影に、立ち向かう術のない杏子(きょうこ)。そして、死にたくないという妄執にとらわれた死者を救う手立てもまた……。(『願いは今』より)結婚、優作(ゆうさく)誕生――。愛に守られた幸せな家庭を築く杏子の前に現れた、死の宣告をする無気味な黒い影。壮大な物語は核心、そして佳境にいよいよ突入する!!
死と彼女とぼく ゆかり 1巻

死者が見える。その怯(おび)え、孤独が伝わってくる。そんな力を持ち、死者を救おうとする彼女に、力を貸したいと心から願う。ぼく・松実優作(まつみ・ゆうさく)には死者の声が聞こえるのだから。彼女の名前は、時野(ときの)ゆかり。死んでからも傷つき、忘れられない愛を抱えている死者たちは、彼女を愛するぼくに似ている――。恐怖と感動の伝説コミック!

死と彼女とぼく ゆかり 2巻

死にたいと本心から願う者など誰もいない。死者の姿を見、声を聞く力を持つぼくと彼女には、痛いほどそれがわかるんだ。ぼく・松実優作(まつみ・ゆうさく)が出会った少女は、事故で失った兄のあとを追おうとしている。ぼくの彼女・時野(ときの)ゆかりが見つけた死者は、残された息子の行く末を案じて青い河を渡れずにいた。生者が死者を慕う気持ち、死者が生者を想う気持ちを、ぼくたちは心の底からなんとかしたいと願い続ける――。

死と彼女とぼく ゆかり 3巻

死は突然訪れる。本人も受け入れることができないままに……。おのれの死を認めず、「生」に強い執着を抱く死者は、彼女に強く惹きつけられる。ぼく・松実優作(まつみ・ゆうさく)と同じように死者が見えてしまう彼女は、闇に閉ざされた命なき者たちから見ると、とても強い光を発しているから。時野(ときの)ゆかり。彼女の放つ光は、「生」と「死」を見据える者の奇跡の輝きなのか。彼に愛されずに死んだ少女、戦争ですべてを失った若者――。今日も彼女とぼくの許にやってくる死者たちに、明るい未来を!

死と彼女とぼく ゆかり(4)

死んだら人は何処にいくのだろう?「寒い」「暗い」「さみしい」――今日も彼女の前に現れる死者たちは、苦しみにもがきながら生きる者を怨み、現実から目を逸らす。ぼく・松実優作(まつみ・ゆうさく)にはそれが許せない。と同時に、そんな死者たちの幸せを強く願い、ぼくの大切な彼女・時野(ときの)ゆかりとともに死者を救う闘いを続ける。西洋人形に宿る死者も、歪んだ心で人の形をとれない死者も、やさしく、おだやかな気持ちを取り戻し、どうか見つけてほしい……天国へと至る道を――。

死と彼女とぼく ゆかり(5)

愛されたい死者は人さし指が長い。「ひとりは怖い」死後も消えない孤独を、ゆかりは救うことができるだろうか?(『飛ぶ夢をかなえるために』より)死者や動植物、人間の心の声を聞く能力を持つ松実優作(まつみ・ゆうさく)。大病を患って以来、死者の姿を見る能力を持つようになった時野(ときの)ゆかり。二人が出会う死者は、「悲しみ」「孤独」「弱さ」を抱えている――。「死」を通して人の心を見据える感動読み切り5本収録。

死と彼女とぼく ゆかり(6)

万物の声が聞こえるのに、死んだ母の声だけが――。おのが力を厭う優作(ゆうさく)に、父の真実の叫びは届くのだろうか?(『夜ごとの闇のその空で』より)死者や動植物、人間の心の声を聞く能力を持つ少年・優作。大病を患って以来、死者の姿を見る能力を持つようになった少女・ゆかり。二人が出会う死者は、「悲しみ」「孤独」「弱さ」を抱えている――。人間の心の光と闇を描いた3編を収録した、死と愛の感動ストーリー。

死と彼女とぼく ゆかり(7)

中2の冬に突然目覚めた「死」を見る力。まとわりつく死者たちの闇の波動が、その少女、杏子(きょうこ)をのみこんでいく……。(『青い春の光』より)「死」をはねとばす男、「死」を見る女――松実優作(まつみ・ゆうさく)の両親、その出会いと心の交感を明かす大人気『シリーズ前史』編、スタート!

死と彼女とぼく ゆかり(8)

死を告げる黒い影に、立ち向かう術のない杏子(きょうこ)。そして、死にたくないという妄執にとらわれた死者を救う手立てもまた……。(『願いは今』より)結婚、優作(ゆうさく)誕生――。愛に守られた幸せな家庭を築く杏子の前に現れた、死の宣告をする無気味な黒い影。壮大な物語は核心、そして佳境にいよいよ突入する!!

死と彼女とぼく ゆかり(9)

死者を見る力を失った杏子(きょうこ)に狙いを定めた、黒い影の群れ。それは避けられない死を告げる呪い。「おまえの命はあと1年だ」――医師である最愛の夫に為す術はなく、一人息子もまた、黒い影の呪詛に怯えて近づけない。死すべき宿命を背負った杏子が下した決断とは……!?シリーズ最大の謎“杏子の死”のすべてが明らかに!!

死と彼女とぼく ゆかり(10)

黒い死者の元凶を追って、死後の杏子(きょうこ)は夜の街をさまよう。一方、息子・優作(ゆうさく)は、死者が見える目を持ちながら、母の姿が見えないことに不審を覚え始め……。壮大な「死」と「愛」の物語にひとつの終止符が打たれる、感動の完結巻!生きる意味の素晴らしさを、あなたは知る!!