パンジー・パンジー(1)
恋人がいて、それなりに仕事も順調だったハズ…。横浜で気楽な生活を続けてきたフリーライターの香だが、6年付き合った彼と別れ、さらには仕事先の倒産で失業状態に。一大決心をして18年ぶりに故郷の小樽に帰ってきたが――。35歳の私は、一体何になりたいんだろう…。
パンジー・パンジー(2)
仕事も恋人も失って、横浜から故郷の小樽に帰ってきた香。とりあえず、実家に転がり込んだが、ライターの仕事も出来ず、アルバイトで細々と生活費を稼ぐ毎日。同じ35歳で中学生の子を持つ友人を見ては、自分の無力さを思い知り、あせりを感じながらも自分らしくありたいと思うが――。
パンジー・パンジー(3)
まだ35歳?それとももう35歳?環境を変えても、自分が変わらなければ結局何も変わらないとわかっているけど…。周囲と比べては焦燥感を募らせながらも、自分の気持ちに誠実に生きたいと思う。
パンジー・パンジー(4)
傍から見れば女の35歳はギリギリらしい。「なにかを始めなくては」そんな思いから過去を振りろうと、伯母の勧める見合いに前向きになった香の前に、別れたはずの恋人が現れる。今が決断の時――?
パンジー・パンジー(5)
過去に幕引きをしても進むべき道は見えず、1秒前の自分に追い立てられる。ポッカリと胸に空いた穴を埋める術もなく、騙し騙し日々を過ごそうとする香。そんな折に出会った一人の男に厳しい現実を指摘されて――。
パンジー・パンジー(6)
立ち直るために必要なのは、厳しい真実ではなく甘い癒し……。同じような境遇にいた学生時代の憧れの先輩と、励ましあいながら少しずついい方向へ進み始めた香。この想いは哀れみなのか、それとも恋なのか?
パンジー・パンジー(7)
苦しみもがいた35歳。この先持つべきものは夢ではなくて希望。暗闇を抜け出し、仕事への意欲を取り戻した香は、優しさと厳しさを併せ持つカメラマンと偶然再会する。彼の言葉に傷つきながらもなぜか気になる存在で…。
パンジー・パンジー(8)
親友・美沙が子宮体癌の治療のため入院。見守るしかできないもどかしさの中、香の作品が新聞社主催の文学賞で特別賞に輝く!そして香は信頼を寄せていたカメラマン・戸塚の、壮絶な過去を知ることになる――。
パンジー・パンジー(9)
美沙の退院、受賞作の書籍化とうれしいニュースは続く。そんな折、妹の由香が突然のシングルーマザー宣言。家族は大混乱。香と戸塚との関係は――。ついに完結、感動の最終巻!!