魔都・東京。魑魅魍魎が蠢くこの街に近頃氾濫する、人間を魔物に変える薬「ZONE-00」。噂を聞きつけ転校してきた凶祓いの志萬と出会ったのは、鬼を宿した少年・九浄だった!
「ZONE-00」は人間を魔物に変えるだけではなかった!鬼を宿す九浄と、凶祓いの志萬をとりまく様々な魔物たち。それぞれの宿命に翻弄されながら、その影には「ZONE-00」が見え隠れする。
人を怪物に変え、魔物の傷を再生する薬「ZONE-00」。ZONE-00の服用で悪夢に悩まされる弁天は、魔物専門の医者である兄・毘沙門の下に向かう。そしてZONE-00を捜査する、月狼の叢雲と夜刀の三輪山がそれを追う。ZONE-00をめぐる、悲しき謎が解き明かされる……!!
ZONE-00を作っていた天狗の毘沙門に対し、弟の弁天とその仲間は戦いを挑む。同時に九浄に潜む別の鬼が目覚め、500年ぶりの戦争が幕を開けようとしていた…!
ZONE-00を作っていた天狗の毘沙門と弟の弁天との戦いは志萬家前当主の介入によって強制終了…。同時に荒円寺では九浄に潜む別の鬼が目覚め、500年ぶりの戦争が幕を開けようとしていた…!
ZONE-00を巡る天狗三兄妹の因縁の対決は持ち越しとなり、舞台は新たに東京へと!清姫での初陣で自信喪失する志萬安吾の前に現れた女は…?
北の魔女が現れ、ZONE-00を巡る戦いは一触即発。斬輪具人形たちが大破され呆然とする雲母。悩んでいた志萬は戦う意を決する。決戦はすぐ、次の満月の夜!?
満月の夜、ついに戦いの火蓋が切って落とされた。憐児対朧児、千両対月彦、風蛍対妙、そして…。ひと夜限りの夏祭り、運命に従い死ぬまで踊れ。
雨天決行で始まった満月の夜の戦闘。そこに助太刀に入ったのは強化された鈍――若武者・遮那王だった!戦闘が続くなか、絹華に捕らえられた姫は…。
月彦と千両、絹華と姫、そして黒薔薇兄弟の戦いがさらに白熱。謎に満ちていた朧児と憐児の幼少時代も明かされる―――!
満月編後半戦突入!愛する者を取り戻したい朧児と過去を消したい憐児との戦い、真夜子を守りたい千両と千両を手に入れたい月彦の戦いに決着がつくなか、ゴビで苦戦を強いられていた志萬と九浄は…!?
志萬を庇い、瀕死の重傷を負った九浄。「このままでは、九浄三郎というただの人間が死んで終わり」―――消えゆく友の命を前に、志萬が下した決断は…!?
満月から三日後。満月の晩に負った傷は、各々の心にも陰を落としていた…志萬家当主として、安吾のなすべきことは――。
壮絶な戦いとなった満月の晩が終わり、毘沙門一派の月彦が動き出す。ある決意に満ちた月彦、それは真夜子と千両との関係に変化をもたらすか?そして、志萬家当主・安吾の体は、魔物に近づいていくのか…?
「お前、本当に人間か?」志萬VS真珠郎の死闘が遂に始まった。そして、人としての規格から外れていく志萬に、九浄はなぜか安心する。鬼と鬼――これほどまでに近づいた志萬と九浄は、殺し合う運命を辿るのか。
愛しい男・叢雲を懸けた、譲れない激闘を繰り広げる、純と泪子。二人の女の欲望がぶつかる時、叢雲の罪と罰が明かされる。純粋ゆえの盲目、無垢ゆえの狂気…その果てにあるのは?
恋焦がれるかのように、叢雲を求めた泪子。それを叶えるために戦う真珠郎。二人の願いの行方は? 一方、量産型真珠郎と戦う志萬は、九浄の存在に安堵しつつも、鬼の気配を今まで以上に強く嗅ぎ取っていて・・・。
強制されたわけでも、懇願されたわけでもない。「自分がやりたいからやるだけ」――弁天VS吉祥の苛烈な激闘が始まる!! その一方、志萬と九浄は毘沙門のもとへと急ぐが、そこで二人を待ち受けていたのは!?
九浄の首が慈童によってはねられ、ついに浄阿弥が志萬の前に現れる。恋焦がれるかのように追い求めた相手との死闘。それは、九浄と<本当に向き合うこと>でもあった――。その一方、雲母と白狐博士にも動きが…!?
毘沙門が最後に撒いた種=新型のZONE-00を利用して混乱を生み出した紺之介。彼から九浄を取り戻すべく、最後の闘いに向かう志萬。満月の夜、二人の鬼が進む道は…? 「死ぬ時は一緒や」――堂々の完結巻!