あらすじ帝への復讐をやめさせようとする瑠璃姫に吉野君が託した言葉は、大皇の宮の妹姫の失踪事件を指していた。それはまた、吉野君が院の御落胤であることを暗示する言葉でもあった。吉野君を救うために瑠璃姫が走る!!
1980年代の懐かしい人気ベストセラー小説のマンガ作品。平安時代が舞台ながら現代言葉で現代と同じ考え方をする主人公瑠璃姫のセリフに大きく納得しながら読んでしまう楽しいストーリー。その時代には16歳ともなれば誰でもお嫁に行く年齢、でも瑠璃姫は別。父親の遊び好きに泣かされたお母さんが可哀想、独身主義がなんでいけないの?なんて言う現代っ子の様な瑠璃姫に「その通り!」とは思うものの、平安時代の男性には理解不能かも。原作者の氷室先生が、瑠璃姫と同じ様に親からしつこく結婚を勧められた実体験から生まれた設定、それがより親近感を覚える。初恋の君、吉野君との再会はどうなるのか、幼馴染で年下の高彬と理想の結婚生活が出来るのか、特に歴史物好きには興味深く面白い、現代風の平安ラブコメ作品。