あらすじ

プライベートアクトレスの志緒。彼女はある時、街角でフィリピン人と日本人とのハーフ・マリコと出会う。女優になり、父親と会うのが夢だと言うマリコ。少し境遇の似ている二人は意気投合した。語学やダンスのレッスンなど、志緒はあれこれと世話を焼いてやる。その内、マリコはあるオーディションを受けたいと言い出した。それは両堂沙都香の映画の脇役を選抜するものなのだが…。
P.A.(プライベート アクトレス) 1巻

お嬢さま高校に通う小早川志緒は16歳。演技派俳優と美人女優を親に持つ、はかなげな美少女ぶりは、皆のあこがれの的だ。今日も学校で、そんな彼女のポケベルが鳴る。貧血を装って早退した志緒が駆けつけたのは、とある怪しげなプロダクション。彼女のアルバイトは、その天才的な演技力を生かした“プライベートアクトレス”。つまり、個人的に依頼された人間を演じるという、ちょっとアブナイ仕事なのだ。

P.A.(プライベート アクトレス) 2巻

プライベートアクトレスの志緒。個人的依頼を受け、希望される役を演じるのがその仕事だ。今回の役は花嫁。依頼人・松村宏伸は、病気になった母を安心させるため、擬装結婚したいというのだ。ところがその母親というのは、大女優の松村春子だった!さすがの志緒も緊張気味。2人は松村邸に挨拶にいくが、春子はどうも花嫁を歓迎していない雰囲気…。

P.A.(プライベート アクトレス) 3巻

プライベートアクトレスの志緒。今回の依頼人は、同じ高校の伊藤杏子。彼女は文通相手とコンサートの約束をしていたのに、病気で倒れてしまったのだ。手術後の命に自信がない杏子は、身代りにと、チケットを志緒に託す。ところが当日、志緒がいくら待っても相手の杉浦海人が現れない。憤慨した志緒は、住所を頼りに海人の元に押しかけた。ところが彼は、そんな文通に覚えがないという。

P.A.(プライベート アクトレス)(4)

プライベートアクトレスの志緒。今度の仕事は友人のいない女性の親友役。上京してくる両親に“しっかりした親友”を見せたいというものだ。依頼人と会って、志緒はびっくり。最近志緒のマンションの隣の部屋に越してきた、態度の悪い女性だったのだ。おまけに彼女が来てから、志緒の捨てたゴミが荒らされたり、イタズラ電話されたりと気味の悪いことばかり。

P.A.(プライベート アクトレス)(5)

プライベートアクトレスの志緒は、恋人の知臣から婚約指輪をもらった。知臣も、同じくプライベートアクター…現実世界で芝居して報酬を得る俳優だ。幸せでいっぱいの志緒だったが、街で出会った占い師・ヨハネに「指輪をくれた彼とは結ばれない」と言われてしまう。そんな矢先に、仕事で出かけた知臣が失踪!心配でたまらない志緒だったが、何気なく見ていたTVに、知臣が“ヨハネ”として出演していた。

P.A.(プライベート アクトレス)(6)

プライベートアクトレスの志緒。今回は、入院しているおばあちゃんの孫の役。おばあちゃんは、ボケて孫の顔も忘れてしまい「すず、すず」と志緒をかわいがる。一方すずは、幼なじみの勇次と1年間も家出したきりらしい。昔さんざんかわいがってもらったはずの2人は、おばあちゃんの見舞いにも来ようとしない。志緒はあきれつつ、おばあちゃんがいじらしく、献身的な世話を続けていたのだが…。

P.A.(プライベート アクトレス)(7)

ケガで女優生命を絶たれてしまった母・永沢さゆりと別荘で夏休みを過ごす志緒。のんびりしていたところへ、さゆりの往年のライバル・大地瑠理子が、侮辱するような電話をかけてきた。そんな時、プライベートアクトレスの仕事で、瑠理子の付き人役の話があると聞いた志緒は、自ら立候補する。清純派女優の母と、対極にある瑠理子に興味があったのだ。彼女と一緒に仕事をすることで、志緒は……。

P.A.(プライベート アクトレス)(8)

プライベートアクトレスの志緒。彼女はある時、街角でフィリピン人と日本人とのハーフ・マリコと出会う。女優になり、父親と会うのが夢だと言うマリコ。少し境遇の似ている二人は意気投合した。語学やダンスのレッスンなど、志緒はあれこれと世話を焼いてやる。その内、マリコはあるオーディションを受けたいと言い出した。それは両堂沙都香の映画の脇役を選抜するものなのだが…。

P.A.(プライベート アクトレス) [特別編]

お嬢さま高校に通う小早川志緒は16歳。でも、ウラではアブナイ仕事もやっている。個人的な依頼を受けて、人間を演じる。そう、P.A.“プライベートアクトレス”なんだ。その天才的な演技力を生かしたこの仕事、ヘタな演技じゃ通用しないよ。P.A.特別編として「ジェームス・ディーンに花束を」など3編。ほかに、「かたつむりの時間」を収めた、赤石路代のミステリアスワールド。