亜梨子(ありす)は植物と交信する能力を持つ高校生。ある日、隣家のイタズラ小学生・輪(りん)を誤ってマンションのベランダから転落させてしまう。奇跡的に回復した輪は、もう一人の自分に覚醒していた…。一方、亜梨子は前世の夢を共有する同級生に出会い…!?
月での前世の記憶を共有する7人のうち、紫苑、秋海棠を除いた5人が揃った!自らが本当に木蓮なのか悩みながらも、仲間が開く会合に参加する亜梨子。そんなとき、隣家の小学生・輪が秋海棠であると名乗り出て…!?
月基地の仲間全員のキィ・ワードを集めようとする輪(紫苑)。春彦(秋海棠)は前世での罪を償うために輪に協力、紫苑として仲間の前に現れる。春彦の理解者である松平組若頭・田村は、輪から春彦を守ろうと超能力者・未来路(みくろ)に協力を求めるが――。
輪は亜梨子との婚約を解消、迅八らとともに、月での記憶を取り戻すための“同調連鎖”に入る。また、亜梨子は木蓮だった頃と同じ特殊能力に目覚め、再度会合への出席を決意するが…。過去に囚われた者たちの哀しい戦いが、いま始まろうとしていた!!
ついに超能力で激突する輪と未来路。助けに入った春彦を見て、逆上した輪の狂気の力が吹き荒れる。二人の質の違う超能力がぶつかり、大爆発が発生。重傷を負った輪は深い眠りの中で、前世=紫苑の幼年時代に潜っていく…。
月基地での生活を始めた紫苑たち7人。神=サージャリムに選ばれた印をもつ木蓮に反発する紫苑と、魅かれていく玉蘭――。そんな時、星間戦争が悪化、彼らの母星が消滅してしまう。紫苑は地球降下を主張するが、仲間の同意が得られず隔離されてしまい…!?
亜梨子が迅八のために覚醒を決意したと誤解した輪は、かつての自分=紫苑と対話を始める。狂気の紫苑が最後に造った装置とは?
輪=紫苑である事を知った亜梨子たち。9年間の孤独を生きねばならなかった紫苑の過酷な運命も…。それぞれの心に波紋が広がる!
春彦=春海棠の導きで亜梨子は前世の記憶に覚醒、木蓮の人生を追体験していく。神に選ばれた存在であることに翻弄される、木蓮の心の軌跡。
月から地球を守るという不可思議な前世の記憶を持つ7人の少年少女。愛惜、憎悪、様々な想いが激しく交錯する…。
木蓮以外のキィワードを輪(=紫苑)に奪われ、迅八らは亜梨子を守ろうと共同戦線を張る。そんな中、亜梨子の最後の覚醒は進み、木蓮と紫苑のすれ違った想いを見る。やがて木蓮は奇跡を起こし、死の時を迎えるのだが――。
亜梨子にキィワード収集の真の目的を語る輪。輪は月基地とコンタクトを取るため東京タワーへと向かい、最後のワードを打ち込んだとき奇跡は起こった――。不朽の名作SF、堂々の完結!
「輪廻転生」が物語のキーとなります。 主人公の少女亜梨子(アリス)は北海道から東京に引っ越してきて都会に馴染めず辛い日々を送っていました。木や花を心の拠り所にしながら毎日を過ごしていますが実はこれも彼女の特殊な力と関わりがあります。 古き良き少女漫画の絵柄に抵抗を感じる方もいらっしゃるでしょう、しかしこの作品は実は男性も夢中になれるようなハードなSFファンタジーなのです。 不朽の名作、ワクワクしたい方は読んでください!
学生のころ一気読みして感動のあまり放心した覚えがあります。最近また読み返す機会があり読んでみましたが、少し時代が古く感じたりする部分もあるものの、ストーリーとしては本当に素晴らしく圧倒されました。どのキャラクターたちも生き生きしていて魅力的で、自らの前世に悩み葛藤する姿を目にしながら供に苦しみ、読む側が人生を見つめ直すきっかけにもなります。読む年齢によっていろいろと感じ方も変わり、新しい発見があるものですね。定期的に読み返したい作品です。
とにかく壮大な物語。恋愛恋愛していないので男性にもオススメです。現代と過去。地球と違う惑星。それぞれ転生した男女の物語。ミステリー要素もあり読者を飽きさせません。謎が解けていくと輪くんがどうして一人だけ年下なのかがわかって切なさ倍増。後半は涙なしには読めません。糖度は甘めですが男女ともにハマること間違いなしだと思います。
「輪廻転生」が物語のキーとなります。 主人公の少女亜梨子(アリス)は北海道から東京に引っ越してきて都会に馴染めず辛い日々を送っていました。木や花を心の拠り所にしながら毎日を過ごしていますが実はこれも彼女の特殊な力と関わりがあります。 古き良き少女漫画の絵柄に抵抗を感じる方もいらっしゃるでしょう、しかしこの作品は実は男性も夢中になれるようなハードなSFファンタジーなのです。 不朽の名作、ワクワクしたい方は読んでください!