あらすじ

新たな敵・クロス党出現! 大国同士の戦争を誘発し、第三次世界大戦を引き起こそうとする秘密組織にビッグX=昭(あきら)少年が立ち向かう! 月面へまで到達し、激しい戦いを繰り広げる彼の運命は? テレビアニメ化もされた大ヒットSFアクション、ついに完結! <手塚治虫漫画全集収録巻数>手塚治虫漫画全集MT245~246『ビッグX』第3~4巻収録 <初出掲載>1963年11月号~1966年2月号 少年ブック連載(※全巻通しての初出)
ビッグX 【手塚治虫文庫全集】(1)

第二次世界大戦中のドイツ。ナチスのヒットラー総統の命により、日本人の朝雲(あさぐも)博士は「ビッグX計画」を推進していた。不死身の兵士を生み出す計画の軍事利用を恐れた彼は、息子へその秘密を託し絶命する。そして20年後、動き出した秘密結社ナチス同盟に対し、朝雲博士の孫・昭(あきら)はビッグXの力で戦いを挑む! <手塚治虫漫画全集収録巻数>手塚治虫漫画全集MT243~244『ビッグX』第1~2巻収録

ビッグX 【手塚治虫文庫全集】(2)

新たな敵・クロス党出現! 大国同士の戦争を誘発し、第三次世界大戦を引き起こそうとする秘密組織にビッグX=昭(あきら)少年が立ち向かう! 月面へまで到達し、激しい戦いを繰り広げる彼の運命は? テレビアニメ化もされた大ヒットSFアクション、ついに完結! <手塚治虫漫画全集収録巻数>手塚治虫漫画全集MT245~246『ビッグX』第3~4巻収録 <初出掲載>1963年11月号~1966年2月号 少年ブック連載(※全巻通しての初出)

ビッグX

連載時代人気だったスーパーヒーローもの

ビッグX 手塚治虫
酒チャビン
酒チャビン

少年ブックに1963年〜1966年に連載された作品です。連載当時大人気だったようで、連載も長く続いています。 話は特殊な薬品で鋼鉄のような体になったり、巨大化したりしながら悪役を倒すスーパーヒーローものです。「サイボーグ」という単語がしょっちゅう出てきますが、この作品の連載中に連載が開始したサイボーグ009の影響があったのかも知れません。 敵としてナチスが出てくるのですが、総統をはじめ幹部どころも実名で登場していて、だいぶ攻めているなぁと感じました。 主人公は、基本、敵であっても殺さずにすぐ助けてしまいます。意図的にそういう設定にしていると思われますが、見ているこちらからするとすごくもどかしく、ハラハラ・イライラします。何気に手塚先生自身も「やたらと正義の味方ぶるからあまり好きな作品ではない」と語られており、後年の大人向け手塚作品への伏線を感じます。 正直、私もいい大人なので、シンプルな勧善懲悪のスーパーヒーローものを無邪気に楽しむことができなくなっており、読んでいて「すごく面白い!」というものではありませんでした。 ただ、夏みかんの袋の中にある粒々一つ一つが一つの細胞だとか、鳥の卵が一つの細胞だとか、そういう科学的な知識は、知らなかったのですごくためになりました。さすが「空想科学マンが」だと思いました。