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第一中学校に転校して来た２年生の栗山栗太郎。愛称くりくりは野球部に入部し、その左腕から投げる豪速球に驚く部員たち。エースの団吾は、くりくりに嫉妬し、柔道部主将の虎熊に襲わせるが、逆にのされてしまう。一方、くりくりの父親で大福寺の住職は、町会議員で虎熊の父親と将棋の勝負から大ゲンカ。そしてくりくりと虎熊は暗黒が谷で決闘をすることに!!
豪速球を投げる第一中学野球部のくりくりは、カーブとドロップを合わせたドロッカーブを会得し、全国大会予選に臨む。だが二中に転校した団吾と今根は、五中野球部の二宮金次郎の叔父で空手家の鰐山をそそのかし、くりくりの父親が住職の大福寺を乗っ取る悪企みを。そして団吾と今根は父親の危機に駆けつける、くりくりまでをも罠にはめようと…。
くりくりの活躍で全国大会に出場が決まった第一中学野球部。全国大会には岩流中学の佐々木小次郎、泥沼中学の石川五エ門、前年度優勝の荒波中学のタマタマボールを投げる宮本武蔵など、強敵が待ちかまえる。第一中野球部の宿舎となった旅館の息子、石川五エ門は卑怯にも第一中の主将、江張を囮にくりくりを誘い出し、野球部全員でくりくりを襲う…。
くりくりの第一中学野球部は全国大会の準決勝と進出。次の相手は佐々木小次郎が主将の岩流中学。強打者・小次郎とくりくりのドロッカーブの対戦に注目が集まり、第一打席は小次郎がくりくりの豪速球を打ち、ホームラン。だが、三振するとバットで３回殴り、エラーすると５回殴るという小次郎の恐怖の仕打ちに、部員たちは怯えてしまい…。
全国大会で優勝し、凱旋した第一中学野球部に地元は大喜び。そんな第一中野球部に事故で左腕を失ったが、いあい投げで有名な丹下右膳が試合を申し込む。一方、チヤホヤされる第一中野球部を妬む三高野球部の板地は、催眠術を駆使する伊賀を使い、くりくりたちを陥れようとする。催眠術をかけられたくりくりは、球の投げ過ぎで肩を壊してしまう…。
得意のいあい投げを二宮金次郎に打たれ、自信喪失の丹下右膳。そして、くりくりと二宮の勝負の場に不思議でニヒルな男、居眠狂四郎が現れる。その狂四郎は第一中学へ転校し、くりくりと同じクラスになり、野球部に入部。彼は何者なのか。一方、アメリカの少年野球団、アメリーズが来日し、日本の中学選抜チームとの試合を行うというが…。
江張に替わり、第一中学野球部の主将となった、くりくりの前に、一度見ただけでその変化球をマスターしてしまう、アメリカ少年野球団のキャプテン、ジョー・ルイスが現れる。彼はまず、宮本武蔵のタマタマボールを投げ、次はくりくりのドロッカーブをマスターすると宣言。自信を失くす武蔵。くりくりも本当にジョーがドロッカーブを投げるのか疑心暗鬼に。そして全日本中学選抜大会が。
アメリカ少年野球団のジョーと対決するまでは、ドロッカーブを投げないと決意したくりくりは、全日本中学選抜大会を勝ち進み、決勝戦へと。相手はタマタマボールの宮本武蔵率いる荒波中学。大雨により一時中断するが、試合再開。３番でバッターボックスに入った、くりくりの好走塁で、第一中野球部は１点を先取するが、団吾のエラーで同点となり、大ピンチ!!
全日本中学選抜チームとアメリカ少年野球団アメリーズの試合は、くりくりの退場騒ぎの後、奮起した全日本チームが快勝。翌日の試合は第一中学対アメリーズ。くりくりのドロッカーブを投げ、周囲を驚愕させたジョーだが、その直後、倒れてしまった。一方、試合を見ていた源氏中学の弁慶に襲いかかる平家中学野球部。両校の野球部に何が起きているのか!?
平家中野球部の横暴はますますひどくなり、源氏中野球部の前主将・義経に続き、新主将の弁慶までもが大ケガを負わされる。エース弁慶を欠く源氏中は平家中との南地区予選で大苦戦。だが、弁慶に成りすましたくりくりの活躍により、源氏中は勝利した。その後、義経と弁慶は第一中学に転校。驚くくりくりの前に現れたのは、甲賀流千球投げの猿飛佐助…。
第一中学と甲賀中の練習試合は、猿飛の甲賀流千球投げと、くりくりのドロッカーブで０対０の引き分け。甲賀中ＰＴＡ会長の百地金太夫は卑怯な手を使ってでも甲賀中を全国大会で優勝させようとする。まずは、くりくりと居眠を襲い、くりくりの父親を誘拐する。そして大会を辞退するよう、くりくりたちに命じる。一方、正々堂々と野球がしたい猿飛は、百地に対し…。
