あらすじ

全ての元勇者に捧ぐ、勇気と再出発の8bitファンタジー!! かつて「Final Re:Quest」というRPGがあったのを覚えているだろうか。 一緒に旅をした仲間たち。 一緒に救った小さなもう一つの世界。 そのエンディング画面で目覚めた戦士・アソンテ。 全てが静止した世界で彼は今一度勇者に会わんと旅に出る。 その果てで彼が目にするものとは…!? 全ての元勇者に捧ぐ、勇気と再出発の8bitファンタジー!! バグで崩壊しつつあるRPG世界でかつての仲間と再会した老戦士アソンテ。だが探し求める勇者はどこにもいない。さらにバグは世界の時間を巻き戻しだす。冒険は原点へ。[Final Quest]編、彼ら(NPC)は今でも勇者(プレイヤー)を待っている!
Final Re:Quest ファイナルリクエスト(1)
新感覚の全編ドット絵漫画! 全ての元勇者に捧ぐ、勇気と再出発の8bitファンタジー!! 古いゲームソフトの中で目覚めた老戦士アソンテ。NPCである彼はバグが蔓延する世界でプレイヤー(=勇者)を探す旅に出る。今、僕らの冒険はRe:STARTする! 彼ら(NPC)は今でも勇者(プレイヤー)を待っている!
Final Re:Quest ファイナルリクエスト(2)
新感覚の全編ドット絵8bitファンタジー漫画! バグで崩壊しつつあるRPG世界を旅する老戦士アソンテ。商人リカトクを仲間に加え、次に出会うのはヴァルキリーの姫君! 彼は探し求める勇者に会えるのか? そして世界崩壊の真相とは…? 彼ら(NPC)は今でも勇者(プレイヤー)を待っている!
Final Re:Quest ファイナルリクエスト(3)
全ての元勇者に捧ぐ、勇気と再出発の8bitファンタジー!! バグで崩壊しつつあるRPG世界でかつての仲間と再会した老戦士アソンテ。だが探し求める勇者はどこにもいない。さらにバグは世界の時間を巻き戻しだす。冒険は原点へ。[Final Quest]編、開幕!! 彼ら(NPC)は今でも勇者(プレイヤー)を待っている!
Final Re:Quest ファイナルリクエスト(4)
全ての元勇者に捧ぐ、勇気と再出発の8bitファンタジー!! かつて「Final Re:Quest」というRPGがあったのを覚えているだろうか。 一緒に旅をした仲間たち。 一緒に救った小さなもう一つの世界。 そのエンディング画面で目覚めた戦士・アソンテ。 全てが静止した世界で彼は今一度勇者に会わんと旅に出る。 その果てで彼が目にするものとは…!? 全ての元勇者に捧ぐ、勇気と再出発の8bitファンタジー!! バグで崩壊しつつあるRPG世界でかつての仲間と再会した老戦士アソンテ。だが探し求める勇者はどこにもいない。さらにバグは世界の時間を巻き戻しだす。冒険は原点へ。[Final Quest]編、彼ら(NPC)は今でも勇者(プレイヤー)を待っている!
Final Re:Quest ファイナルリクエスト 5巻
全ての元勇者に捧ぐ、勇気と再出発の8bitファンタジー!! かつて「Final Re:Quest」というRPGがあったのを覚えているだろうか。一緒に旅をした仲間たち。一緒に救った小さなもう一つの世界。そのエンディング画面で目覚めた戦士・アソンテ。全てが静止した世界で彼は今一度勇者に会わんと旅に出る。その果てで彼が目にするものとは…!? 老戦士アソンテとその一行は天地の果てのその先で奇妙な町にたどり着く。そこで垣間見た「世界の真実」の一端。そして、彼らはついに魔王の城へと向かう!! ――彼ら(NPC)は今でも勇者(プレイヤー)を待っている!
Final Re:Quest ファイナルリクエスト 6巻
全ての元勇者に捧ぐ、勇気と再出発の8bitファンタジー!! かつて「Final Re:Quest」というRPGがあったのを覚えているだろうか。一緒に旅をした仲間たち。一緒に救った小さなもう一つの世界。そのエンディング画面で目覚めた戦士・アソンテ。全てが静止した世界で彼は今一度勇者に会わんと旅に出る。その果てで彼が目にするものとは…!? 老戦士アソンテと仲間達はついに最後の戦いに臨む。その果てに行き着いたリ・アルの世界とは!? そして勇者タケルはいずこに? ―――彼ら(NPC)は今でも勇者(プレイヤー)を待っている! 全ての元勇者に捧ぐ勇気と再出発の8bitファンタジー、堂々完結!!
Final Re:Quest ファイナルリクエスト
プレーヤーが離れた後、物語世界には何が起こるのか…。皆が忘れた物語のその後。
Final Re:Quest ファイナルリクエスト 日下一郎 株式会社ヒューガ
名無し
我が家には大量の積まれた本があります。その中の6割は、一生我が家のスペースを圧迫するだけの存在になりそうです。本に負けず劣らず多いのが、積みゲー。なぜだか、ラスボス前になると急に飽きてしまうのです。クリアのまま、打ち捨てられているゲームの数々…。その物語の世界はどうなっているのでしょうか。  『ファイナルリクエスト』はそんな、プレーヤーから見捨てられたゲームの行く末を描く作品です。クリアされ、プレーヤーが離れた後、物語世界には何が起こるのか…。めでたしめでたしのまま、世界は過ぎるのか…。皆が忘れた物語のその後を描くのです。  表紙をめくると懐かしい“説明書”風のイラストがまず表れます。ファミコンのペラペラな2色の説明書を読むだけでワクワクした小学生時代を思い出します。そして登場人物紹介があって…ぶっちゃけ「ドラクエ4」を思い出すと話は早いですね。  そして物語の本編がはじまります。世界もキャラクターも全てがドットで描かれてる物語は、ラスボスを倒したシーンから始まります。勇者と仲間たちが苦労して旅をし、最後のボスを倒して大団円――。しかし、物語はそこで終わりませんでした。  勇者の仲間の一人、老戦士アソンテは急に世界が止まってしまっていることに気が付きます。いったいいつからこの状況が続いているのかも、思い出せません。生きているものが誰もいない城を歩き回り、城が“何か”によって壊されているのを目撃します。魔王とかモンスターとは全く違う脅威を前に、アソンテは勇者を探し出すことを決意します。どこかに消えてしまった勇者を探し求める旅が始まるのです。  外からみている読者は世界を蝕む“何か”がバグにあることに気が付きます。物語世界を蝕む0と1と英数字の塊。ファミコンカセットを変なふうに差し込んで起動したときに現れる壊れた世界。それがファイナルリクエストの世界を蝕んでいくのです。  見る影もない世界を目の当たりにしながら、あてもなく解決の方法をさがすアソンテは、華々しい冒険の裏側も再発見していくのです。人間になりたいと言ってなついていたモンスターがどこに消えていったのか。守銭奴の商人がなにを求め金を漁っているのか…。いなくなった勇者は一体何者だったのか。それは製作者とユーザーの都合によって打ち捨てられていった物語の残滓です。  作られた物語の登場人物であることを知らず、あがき続ける彼らの姿はある意味で滑稽です。でもそれを笑うことは決してできない何かがあるのです。  我々がゲームの楽しみを享受しつつも見ないようにしてきた、後ろ暗い何かがこの作品では描かれている、鎮魂歌のような作品なのです。