世は戦争の真っ只中。大陸は5年前からある東の軍隊に脅かされていた。国々は次々に降伏。今では誰もがその征服者の名前を知っている。嵐の軍団『ゼム・イキム』―。彼らの圧倒的な力はある特殊兵器が支えていた。様々な力を操る能力を持った人体戦闘兵器、その名を『イスケル』と呼んだ。辺境の港町カスカータに住む孤児のラーリンは、ある日フィンという少年と出会う。彼は風の力を操る若いイスケルだった。身寄りのない二人の間にやがて不思議な友情が生まれる。そんな折、カスカータの街に軍団が攻めてきて…2人は壮大な冒険へ巻き込まれていくのだった。