あらすじ

慶長5年(1600年)夏、関ヶ原の戦いを目前に控え、美作国(みまさかのくに)英田郡(あいだごおり)の若者達は、侍になる最後の機会を伺っていた。この戦で戦果を上げ、百姓から侍に出世しようというのだ。200名に及ぶ若者の誰を大将にするかで揉めるなか、宮本村一番の暴れ者・弁蔵(後の宮本武蔵)が名乗りを上げる。その実力を見せるため、村に逗留していた新当流・有馬喜兵衛を挑発し神社へと呼び寄せるが……。弁蔵を通して青春の苦悩と成長を描く本宮ひろ志版・宮本武蔵!
武蔵(1) 暴れ弁蔵の巻

慶長5年(1600年)夏、関ヶ原の戦いを目前に控え、美作国(みまさかのくに)英田郡(あいだごおり)の若者達は、侍になる最後の機会を伺っていた。この戦で戦果を上げ、百姓から侍に出世しようというのだ。200名に及ぶ若者の誰を大将にするかで揉めるなか、宮本村一番の暴れ者・弁蔵(後の宮本武蔵)が名乗りを上げる。その実力を見せるため、村に逗留していた新当流・有馬喜兵衛を挑発し神社へと呼び寄せるが……。弁蔵を通して青春の苦悩と成長を描く本宮ひろ志版・宮本武蔵!

武蔵(2) 武蔵誕生の巻

天下分け目の関ヶ原の戦いで西軍につき敗れた弁蔵は、落人(おちうど)として追われる身となりながら、命からがら美作国英田郡(みまさかのくにあいだごおり)宮本村へと帰ってきた。弁蔵を幾度もの死の淵から救ったのは、愛しいお妙に生きて会う、という強い意志だった。しかし、お妙は同じ村の出身で、かつて英田郡の若者200人の大将の座を争った和田新一郎の妻としてまさに祝言を上げようとしていた。2人の祝言の場に乗り込んだ弁蔵は、すべてを失った虚しさと怒りに我を忘れ、その場を血の海に変えてしまう。

武蔵(3) 小次郎破れたりの巻

徳川家康の特使である僧・金地院崇伝(こんちいんすうでん)と出会い、剣の道に生きることを決意した弁蔵は“武蔵”の名を与えられる。旅の途中、立ち寄った団子屋で山本峠に山賊が出ることを耳にした武蔵は、森川宿の町人に嘆願され山賊退治に出かける。二刀を使う、己よりも強い相手を前に死を覚悟する武蔵だが……。二刀流への開眼、吉岡憲法、佐々木小次郎をはじめとする剣豪との対決など、本宮ひろし志版・宮本武蔵、風雲急を告げる最終巻!!