あらすじ
女教師に思いを寄せる中学生・男谷(おたに)。だが転任してきた教師が彼女へ結婚を申し込み……。少年の心が激しい憎悪で引き裂かれたとき、それは現れる。次々と人を殺害し、街を破壊する幻の馬ボンバ、その正体とは? 人間の深層をえぐり出す、暗黒の衝撃作! ほかに遭難救助を描いた山岳ドラマ『魔の山』等、短編8編を併録。 <手塚治虫漫画全集収録巻数>『ボンバ!』(手塚治虫漫画全集MT93『ボンバ!』収録)/『魔の山』(手塚治虫漫画全集MT93『ボンバ!』収録)/『がらくたの詩』(手塚治虫漫画全集MT37『アポロの歌』第3巻収録)/『赤の他人』(手塚治虫漫画全集MT80『SFファンシーフリー』収録)/『三つのスリル』(手塚治虫漫画全集MT325『夜よさよなら』収録)/『机の中へこんにちは』(手塚治虫漫画全集MT188『マグマ大使』第3巻収録)/『ずんべら』(手塚治虫漫画全集MT179『ゴッドファーザーの息子』収録)/『やまなし』(手塚治虫漫画全集MT325『夜よさよなら』収録)/『ふたりでリンゲル・ロックを』(手塚治虫漫画全集MT179『ゴッドファーザーの息子』収録) <初出掲載>『ボンバ!』1970年9月号~12月号 別冊少年マガジン連載/『魔の山』1972年8月6日号 週刊少年サンデー掲載/『がらくたの詩』1969年8月24日号 週刊少年サンデー掲載/『赤の他人』1970年2月号 デラックス少年サンデー掲載/『三つのスリル』1968年1月号 希望の友掲載/『机の中へこんにちは』1968年4月号~9月号 中学二年コース連載/『ずんべら』1975年12月1日号 週刊少年キング掲載/『やまなし』1985年5月号 コミックトム掲載/『ふたりでリンゲル・ロックを』1982年1月号~2月号 月刊少年ジャンプ連載
謎のシリアスな馬の表紙と「ボンバ!」のタイトルでだいぶ損をしてますが、こちら結構粒揃いの短編集となります!!結構オススメできます! 表題作こそ、少し物語のラストがご都合すぎないか?と思いましたが、その後、チェイサーで一躍有名になった「魔の山」(サンデーの若手編集者が登山ものをということで書いたやつで、のちのBJを匂わせる作風との紹介)をはじめ、ハッピーエンドやバッドエンドなどバラエティも豊富で、軒並み読んだ後に読んで良かったと思わせる小気味良い作品が並びます! 「ずんべら」という作品は学生探偵が主人公で謎解きをする話ですが、少しコロンボっぽさもあり、これを続けていれば、ひょっとすると金田一を超える探偵マンガの祖となったかもしれません! あとあとがきスペースに乗っている「ぼくの短編について」というヅカ先直々にお書きになった解説がとても興味深かったので、こちらも必見です! 収録作品は、以下のとおりです! ■ボンバ! ■魔の山 ■がらくたの詩 ■赤の他人 ■三つのスリル ■机の中へこんにちは ■ずんべら ■やまなし ■ふたりでリンゲル・ロックを