ヴィオール王国に向かう途中で出会った幼い兄妹は、サツマイモの代わりに食べ物をくれと言う。ラーラは持参していたクッキーを二人に渡すことに。どうやら、戦争が終わって間もないヴィオール王国はまだ貧富の差が激しく、貧しいこどもたちの物乞いが後を絶たないそうだ。その話に心を痛めながらも、ラーラはグラッツェル伯爵の待つ学び舎に到着した。グラッツェル伯爵は若い頃、行き届かないこの国の教育の現状を見たラーラの両親と「貧しいこどもたちも学べる場所を作る」という約束を交わしたそうだ。亡き両親の思いを知ったラーラは、ある決意をするーー。