あらすじ

ラーラ・フィアロに転生した夢花は、少しずつ教師だった両親を早くに亡くしたラーラとしての記憶を取り戻していく。ある時、隣国のヴィオール王国のグラッツェル伯爵から両親宛に「学び舎ができたからぜひ来てほしい」と手紙が届いた。両親のことを何も知らないラーラは、グラッツェル伯爵が両親のことを知っているのではと思い、一人でヴィオール王国へ旅立つことにしたのだった。そして今日が出発の日。ヴィオール王国で最初にラーラが出会ったのは……。
異世界でまったりこども食堂はじめます!~ラーラはみんなの大先生~ 1

「私は夢花じゃない…ラーラ・フィアロ…」 伊原夢花は、両親が忙しくひとりぼっちの食卓で寂しい思いをしてきた。こどもが大好きな夢花は、幼稚園の先生として働きながら、平日はこども食堂でボランティアもしていた。ある日、幼稚園に不審者が侵入してしまう。こどもたちを守るために立ち向かった夢花は、包丁で背中を刺されてしまい……。目が覚めた夢花は、金髪の女の子ラーラ・フィアロになっていた――!?

異世界でまったりこども食堂はじめます!~ラーラはみんなの大先生~ 2

ラーラ・フィアロに転生した夢花は、少しずつ教師だった両親を早くに亡くしたラーラとしての記憶を取り戻していく。ある時、隣国のヴィオール王国のグラッツェル伯爵から両親宛に「学び舎ができたからぜひ来てほしい」と手紙が届いた。両親のことを何も知らないラーラは、グラッツェル伯爵が両親のことを知っているのではと思い、一人でヴィオール王国へ旅立つことにしたのだった。そして今日が出発の日。ヴィオール王国で最初にラーラが出会ったのは……。

異世界でまったりこども食堂はじめます!~ラーラはみんなの大先生~ 3

ヴィオール王国に向かう途中で出会った幼い兄妹は、サツマイモの代わりに食べ物をくれと言う。ラーラは持参していたクッキーを二人に渡すことに。どうやら、戦争が終わって間もないヴィオール王国はまだ貧富の差が激しく、貧しいこどもたちの物乞いが後を絶たないそうだ。その話に心を痛めながらも、ラーラはグラッツェル伯爵の待つ学び舎に到着した。グラッツェル伯爵は若い頃、行き届かないこの国の教育の現状を見たラーラの両親と「貧しいこどもたちも学べる場所を作る」という約束を交わしたそうだ。亡き両親の思いを知ったラーラは、ある決意をするーー。