太平洋戦争の真っただ中の1945年4月18日、鹿児島県鹿屋海軍航空隊基地では、出撃した特攻機のエンジントラブルが続出していた。学生出身の操縦士が未熟なのか。それとも整備に問題があるのか。その解決策として、整備士が特攻機に同乗することになった。同乗、つまりそれは死を意味する。ある一人の整備士がプライドを賭け特攻機に乗り込む。そして原因が解明されるとともに、特攻機は敵艦に体当たりしていった……。名機を操り、戦空を翔けた若者たちの青春を描く感動のオムニバス・ストーリー! 【目次】 第1話 陸上爆撃機 銀河 同志の絆 第2話 四式戦闘機 疾風 遠い夢 第3話 特別攻撃機 桜花 汚れなき肖像 第4話 一式戦闘機 隼 命の糧 第5話 零式艦上戦闘機 白球の碑 第6話 陸上爆撃機 銀河11型 蛍の誓い
「撃て!何をしている!今だ!早く撃て!」と指示されても撃てなかったのは、なぜか……。敵機のパイロットの悲壮な表情、そして何かを叫んでいるような気がしたからだ。日本海軍最強の紫電改部隊に所属する腕の立つパイロットでも、ためらう瞬間があった。同期の親友は「何のためらいも無く撃っていたら、そっちの方が気に入れねぇな」と励ます。しかし、戦争ではやるか、やられるかのどちらかだ。心に葛藤を抱きながらも男たちは闘った。名機を操り、戦空を翔けた若者たちの青春を描く感動のオムニバス・ストーリー第2巻! 【目次】 第7話 零式艦上戦闘機52型 沖天の誇り 第8話 三式戦闘機 飛燕 生還の教え 第9話 迎撃戦闘機 紫電改 001の約束 第10話 残光よ永久に 第11話 艦上爆撃機 彗星33型 偽らざる顔 第12話 局地戦闘機 紫電11型 師匠