あらすじ銃で武装した「閃士」達が、戦いを繰り広げる世界の果てのある島国。天才ガンマン琉朱菜は弥次郎、みかんとともに、都を目指す旅に出た。道中出会った謎の男。琉朱菜に言い寄るエロいやつかと思ったら…。バトル開始!
『リベリオン』というアクション映画があります。画期的だったのは拳銃を用いてスピード感あふれる近接戦闘を行う「ガン・カタ」と呼ばれるアクションの導入でした。近作では『ジョン・ウィック』やアニメ『リコリス・リコイル』の着想源となった作品として名前を聞いたことのあるひともいるのではと思います。 そんな『リベリオン』の影響をジョン・ウィックよりもリコリコよりもまっさきに画面の中へ注ぎ込んでいたのが本作『グレネーダー』です。 当時ケーブルテレビでアニメを見ていたのですが、やたら温泉シーンが挿入されていた記憶があるのはご愛嬌。 胸の谷間から予備弾丸を跳ね上げ、空中に浮かせたそれら目掛けて勢いよく拳銃を振り抜きシリンダーに流し込むことで一気に装填を行ういわゆる「おっぱいリロード」が代名詞とされる本作、とにかく銃器の描写が冴え渡っています。 文字に起こした限りでは「どうかしている」としか思えないアイデア、当時はネタにされる向きも強かった(というかネタでしかなかった)ですが少し時間を置いた今、ネットに上がった動画なんかを見てみるとバカバカしさ以上にアニメーションに精確さと迫力があることに驚かされます。ちゃんとしてるぞ、グレネーダー。 コミカライズ版でもガン・アクションはガチで、試し読み部分だけでも本作の何たるかが一発でわかると思うので、少しでも興味を持たれた方には見てほしい。あわよくばアニメの作画も確かめてほしい。 ちなみにKindle Unlimitedでは全巻読めるようですよ。