弟のアメンと二人でスラムで質素に暮らすライラ。二人は没落貴族で明日の食事もなんとか手に入るギリギリの生活を送っていたある日、アメンが病で倒れてしまう。薬を買う程のお金を持っていなかったライラが、アメンを救いたい一心で店の薬を盗もうと手を伸ばしたその時、声をかけたのは精悍な顔立ちの青年だった。彼の助けもありアメンの様態も落ち着いた頃、ライラの前にあの青年が訪れる。なんと彼はこの国の王子で、ライラを「探していた」と言う……! 混乱するライラに、王子は「このままこの生活を続けるか、今後一切生活の苦労をさせない代わりに結婚して自分との子を生んでもらうか」と問いかける――。突然の王子からの問いかけにライラの答えは……!? ※本作品は2024/10/31までパラダイム出版様より配信されていた作品と同内容のコンテンツです。重複購入にご注意ください。
王子にふさわしい妻になるため、ライラの后教育が始まる。教育係となったアティファからメネウの祖母の話を聞くと、ふとライラの中で「王子のことを何も知らない」という思いが生まれる。自分自身だけでなく、弟のアメンも家族として大切に接してくれるメネウに、もっと彼のことを知りたい、という気持ちがライラの中で次第に大きくなっていた。また、自分に優しく触れて接してくれるメネウにどこか懐かしい記憶を感じるライラ。その理由はわからないまま、教わったばかりのキスでメネウの気持ちに必死に応えようとするライラだが、そのキスは“夜伽”の合図で……!? 「ライラ…こんなところで誘っているのか?」※本作品は2024/10/31までパラダイム出版様より配信されていた作品と同内容のコンテンツです。重複購入にご注意ください。