あらすじ

《カバーイラストは『約束のネバーランド』の出水ぽすか先生!》世界は経済や情報で結びつき、急速に一体化する「グローバル化」時代に突入。インターネットなどで暮らしは便利になりましたが、環境破壊や経済危機が世界じゅうに広がることも。超大国アメリカも9.11事件や世界金融危機などを経て影響力にかげりが見え、もはや一国では世界の課題を解決できません。未来の世界のために、わたしたちには何ができるのか考えてみましょう。
学習まんが 世界の歴史 1 オリエントと地中海の文明 エジプト・メソポタミア・ギリシア

《カバーイラストは『キングダム』の原泰久先生!》アフリカから世界各地へ到達したといわれる人類の始まりと、オリエントと呼ばれる一帯で紀元前3000年ごろから栄えた古代文明についてあつかっています。エジプトやメソポタミア、ギリシアの文明のそれぞれの特徴とともに、互いに影響をあたえ合った歴史も知ることができます。歴史上の英雄、アレクサンドロス大王の遠征を通じて、ギリシアとアジアの異なる文化がどのように融合していったかを見ていきましょう。

学習まんが 世界の歴史 2 中国文明の始まりと中華帝国 黄河文明から唐

《カバーイラストは『I’ll』『テガミバチ』の浅田弘幸先生!》中国の歴史は黄河や長江を中心に興った文明から始まります。都市国家が次第にまとまり、殷や周という国家が誕生。春秋・戦国時代の乱世を秦の始皇帝が統一し、約2000年にもわたり皇帝が支配する王朝が受けつがれてゆきます。また、漢や隋・唐といった王朝は日本にも大きな影響をあたえます。いっぽうで匈奴を始めとした北方や西方の遊牧国家と時には競い合い、交流をすることで中国も大きく変わってゆくのです。

学習まんが 世界の歴史 3 巨大帝国ローマの栄光 古代ローマ・ビザンツ

《カバーイラストは『僕のヒーローアカデミア』の堀越耕平先生!》イタリア半島の小さな都市国家だったローマは、やがて勢力を広げ地中海一帯を支配する巨大帝国になりました。どうやって周辺の国ぐにを従え、広大な領土をどのように統治したのか、その歴史をたどります。後半は東へと舞台を移し、「ビザンツ帝国」こと東ローマ帝国に迫ります。新たな都コンスタンティノープルで栄えたもうひとつの黄金期をクローズアップすることで、2000年に及ぶローマ史の全体像をとらえることができるのです。

学習まんが 世界の歴史 4 イスラーム世界とインド 王朝の興亡と宗教

《カバーイラストは『ごくせん』『アシガール』の森本梢子先生!》この巻では、インドの古代文明から17世紀ごろまでの歴史を取りあげます。インドでは、仏教やヒンドゥー教ほか、さまざまな宗教が生まれました。そのときどきの王朝は、宗教と深く結びついて歩むことになります。また、7世紀にアラビア半島で成立したイスラーム教は、交易や征服活動によって、東は東南アジア、西はヨーロッパのイベリア半島まで広がっていきます。その力が世界に拡大することで、さまざまな民族によるイスラーム国家も誕生。イスラーム勢力は12世紀以降、インドにも定着していきます。

学習まんが 世界の歴史 5 キリスト教とヨーロッパの発展 中世ヨーロッパ

《カバーイラストは『ブラッククローバー』の田畠裕基先生!》フランス、ドイツ、イングランドなどが力を持ち始めた中世ヨーロッパを見ていきます。キリスト教がそれらの国ぐににも広まったことで、ローマ教皇の権威はヨーロッパじゅうで高まり、聖地イェルサレムに向かう十字軍の運動を生みだしました。イングランドとフランスの百年戦争では、神の声を聞いたジャンヌ=ダルクがフランスの危機を救います。ヨーロッパ各国とキリスト教の結びつきが強まるなかで起こる数かずのドラマに注目です。

学習まんが 世界の歴史 6 モンゴルと東アジア 宋から清前期、朝鮮

《カバーイラストは『いつもポケットにショパン』『天然コケッコー』のくらもちふさこ先生!》中国の宋では、北方の遊牧国家から圧迫を受けながらも、長江の下流域で自由な経済活動や新しい産業が生まれます。遊牧民を統一したチンギス=ハンが建てたモンゴル帝国では、東アジアの元王朝を中心としてユーラシア大陸の東西を結びつけ、文化・経済が大きく発展します。明の時代になると、中国には貿易で世界中の富が集まります。また、満洲人の建国した清は、優れた皇帝のもと領土を広げ、多くの民族を統治するのです。

学習まんが 世界の歴史 7 ルネサンスと宗教改革 近世ヨーロッパ

《カバーイラストは『約束のネバーランド』の出水ぽすか先生!》この巻で取り上げるルネサンスと宗教改革は、ヨーロッパの人びとの物事に対する考えかたを大きく変化させます。また、アジアやアメリカ大陸への航海にヨーロッパの国ぐにが乗りだした大交易時代には、東西の交易が活発化し、世界の一体化が始まります。オランダは中継貿易によってスペインにかわり商業覇権国となり、繁栄をとげます。中世の複雑な主従関係から、近世には、たがいに独立し明確に国境を持った主権国家がつくられていくのです。

学習まんが 世界の歴史 8 ヨーロッパの主権国家 絶対王政と啓蒙専制君主

《カバーイラストは『アオハライド』『思い、思われ、ふり、ふられ』の咲坂伊緒先生!》宗教改革の影響はヨーロッパじゅうに広がり、各地でカトリックとプロテスタントの争いが多発します。イギリスでは国王主導で宗教改革や経済政策がおこなわれましたが、2度の革命を経て、議会が国のありかたを決めていくようになります。いっぽう、フランスではルイ14世が絶大な権力をにぎり、国を治めます。ドイツでは三十年戦争という大きな戦乱のあと、プロイセンとオーストリアが台頭し、ロシアでは皇帝による近代化が進められます。

学習まんが 世界の歴史 9 産業革命とアメリカの独立 資本主義の始まり

《カバーイラストは『憂国のモリアーティ』の三好輝先生!》この巻には産業革命とアメリカ独立というふたつの重大な事件が登場します。産業革命は動力機械を使うことで大量の商品が作れるようになっただけではなく、交通を発達させ、資本家と労働者という階級を生みだし、社会を大きく変えていきます。また、アメリカの独立は、それまで王たちが治めるのが当たり前だった世界に、ひとりひとりの市民が国を動かす権利を持つ国を誕生させます。やがてこのふたつの影響は世界じゅうへ広がっていくのです。

学習まんが 世界の歴史 10 フランス革命と国民国家への道 自由、人権、独立への目覚め

《カバーイラストは『ジョジョの奇妙な冒険』の荒木飛呂彦先生!》18世紀までヨーロッパのほとんどの国が王によって統治され、貴族や教会が権威を持っていました。そんな絶対王政を批判する新しい考えかた、啓蒙思想の広がりや、アメリカのイギリスからの独立達成などから、権威に服従していた人びとの意識が変わりはじめます。フランスでは革命が起こり、ナポレオンの帝政や復古王政を経て王のいない国の体制、共和政が確立。革命の炎はフランス周辺国にも飛び火し、自由や独立を求める運動がヨーロッパ各地で盛りあがっていきます。

学習まんが 世界の歴史 11 近代化の進展と帝国主義 列強と植民地の拡大

《カバーイラストは『暗殺教室』『逃げ上手の若君』の松井優征先生!》19世紀後半はイギリスやフランスなどの列強が、世界のすみずみまでを争うように自国の植民地としていく“帝国主義”の時代でした。列強に遅れを取るまいと、ドイツでは首相のビスマルクを中心に国家の統一が達成され、ロシアやオスマン帝国でも近代化への改革が進みます。東アジアでは、いち早く近代化をなしとげた日本が大陸へと進出を始めました。勢力拡大する列強とそれを追いかける国ぐにが世界をどう変えたか見ていきましょう。

学習まんが 世界の歴史 12 アヘン戦争と辛亥革命 清後期から中華民国

《カバーイラストは『ROOKIES』の森田まさのり先生!》繁栄をほこった清でしたが、アヘン戦争でイギリスに敗れて以降、欧米に有利な条約を結ばされるなど、海外列強の進出にさらされます。清は近代化によってこの状況を改善しようとしますが、辛亥革命をきっかけに南京に中華民国が成立。清は滅亡するのです。孫文が中心となって結成された中国国民党と、ソ連のような社会主義国家の建設を目指す中国共産党が内戦を続けるなか、日本は満洲国を建国するなど中国への進出を強めます。

学習まんが 世界の歴史 13 第一次世界大戦とロシア革命 総力戦から国際協調へ

《カバーイラストは『ゴールデンカムイ』の野田サトル先生!》人類史上初の総力戦となった第一次世界大戦について、なぜ起きたのか、戦地で何があったのか、なぜ敗戦国が多額の賠償金を負ったのか、発端から戦後の動きまで分かりやすくまとめました。戦後に盛んとなった「民族自決」の流れについては、トルコ共和国の建国とアラブの国ぐにの独立のストーリーを通じて学ぶことができます。また同時期に起こった歴史上のもうひとつの重大事件、ロシア革命についても詳しくとりあげています。

学習まんが 世界の歴史 14 大衆の政治参加と世界恐慌 繁栄と動揺の戦間期

《カバーイラストは『イノサン』の坂本眞一先生!》第一次世界大戦が終わると、総力戦に貢献した女性や労働者に選挙権が認められ、政治参加が進みます。一般大衆が政治や経済に大きな影響を及ぼし、文化を生み出した時代の始まりを見ていきましょう。大衆消費社会となったアメリカはかつてない繁栄を迎えますが、やがて世界を巻き込む大恐慌の発信地にもなりました。恐慌に苦しむドイツでは、ヒトラー率いるナチスが台頭。その背景についてもしっかり読みとくことができます。

学習まんが 世界の歴史 15 第二次世界大戦と国際連合 人類史上最大の犠牲

《カバーイラストは『SPY×FAMILY』の遠藤達哉先生!》世界恐慌の影響もあって、第一次世界大戦のばく大な賠償金をしはらえなくなったドイツでは、ヒトラー率いるナチスが台頭しました。そのドイツがポーランドに侵攻し、周辺の国ぐにを巻きこんで第二次世界大戦に発展します。ドイツとイタリアと日本の枢軸国側と、のちにアメリカも加わった連合国側が戦い、たがいに多くの犠牲者を出しました。最終的に連合国側が勝利し、世界の平和を維持するための模索が始まります。

学習まんが 世界の歴史 16 冷戦と東西対立 ふたつの超大国と第三勢力

《カバーイラストは『イノサン』の坂本眞一先生!》第二次世界大戦では協力していたアメリカとソ連ですが、資本主義と社会主義という立場から対立するようになります。両者が核兵器をえたことで、かえって直接の戦争にふみきれず、にらみ合いが続きました。この状況を冷戦といいます。超大国ふたつのどちらにつくかで世界が分かれるなか、どちらにも属さないと宣言する国も現れました。冷戦の終結が宣言され、ソ連が崩壊するまで、世界じゅうが緊張に包まれていた時代をひもといてみましょう。

学習まんが 世界の歴史 17 多極化する世界 アジア・ヨーロッパ・中東・アフリカ

《カバーイラストは『テルマエ・ロマエ』のヤマザキマリ先生!》第二次世界大戦後、多くの国が経済成長を目指しました。中国は社会主義体制を維持しながら市場経済を導入し、目覚ましい経済成長をとげます。ヨーロッパではEUが結成され、世界経済のひとつの軸に。日本の高度経済成長に続き、韓国や東南アジアの国ぐにも経済発展をとげます。しかし、中東の紛争やアフリカの民族対立など、世界には解決すべき問題も多く残されています。なぜそのような問題が起こったのか、歴史を知ることで、今の世界をより深く理解できるようになります。

学習まんが 世界の歴史 18 進むグローバル化 21世紀の課題

《カバーイラストは『約束のネバーランド』の出水ぽすか先生!》世界は経済や情報で結びつき、急速に一体化する「グローバル化」時代に突入。インターネットなどで暮らしは便利になりましたが、環境破壊や経済危機が世界じゅうに広がることも。超大国アメリカも9.11事件や世界金融危機などを経て影響力にかげりが見え、もはや一国では世界の課題を解決できません。未来の世界のために、わたしたちには何ができるのか考えてみましょう。