荒廃し汚染された世界で配達屋として生計を立てるリシは、とあるスラムのリーダー・ラズロと体の関係を持っていた。ただの性欲処理、利害の一致したドライな関係なはずなのに、お互いに隠しきれない情を漂わせる二人の繋がりとは…。
スラムが襲撃されたことで復興のためにスラムに残ることに決めたリシ。しかし、スラムの住人たちはリシを『裏切り者』『人殺し』と罵り拒絶する。スラムに尽くすリシに向けられる憎悪に怒りを滲ませるラズロだったが、当の本人はそれを受け入れていて…。
自分の存在がスラムの調和を乱していることを理解していたリシだが、どんなに責められようともそれを受け入れる諦観にも似た覚悟があった。リシが背負った罪、その真相とは…。
ラズロと過ごすことが増えるにつれて過去を思い出す機会が増えるリシ。幸せだった頃の記憶に懐かしさを感じつつも、それを壊してしまった罪悪感から思い悩む日々を送っていた。ラズロに隠し事や後ろめたさがある中で関わってはいけないと思いながらもラズロへの愛情から肌を重ねるリシ。しかし情事の最中に、絶対に知られたくない重大な秘密をラズロに知られてしまい…!?