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『この弱くてかわいそうなおとなを、俺が守ってやらなきゃと思った。』父を亡くし、東京を離れ、何もない田舎に引っ越してきた郁郎。祖母と従兄弟の恋文と暮らすことになるが、年上の恋文は意地悪でいけすかない奴だ。恋文を苦手に思う郁郎だったが、ある日彼が自分を嫌う本当の理由を知ってしまう。それは、郁郎が「殺したいくらい憎いけど、世界で1番愛していた男の息子」だからだった――。切なくてもどかしい、愛しい“愛の物語”。在庫切れ続出につき入手困難だったあの名作が「新装版」として登場!新規描き下ろし漫画+本編では語られなかった、郁郎の父・草太と幼少期の恋文の日常を描いた同人誌版エピソードも収録。本作の世界観を余すことなく網羅した、永久保存版の一冊。