椿の彼氏は、一つ年下で自他共に認めるヤンデレの景だった。彼の行きすぎた執着と変態ぶりに不安を覚えた椿は、大学卒業前に別れを告げる。二度と会わないという約束を交わし新生活をはじめた椿だったが、オフィス、アパート、飲食店……色々な場所で景の気配を察知する。結局、この男からは逃れられない。そう思った椿は方針転換。手取り足取り指導してこの男をスパダリ真人間に育てようと奮闘する。
「心が欲しい、なんて言わない。せめて椿さんを守らせて」
(もっと、その顔を見せて。めちゃくちゃになって。俺に、溺れて)