月かけごはん - 魚乃目三太 / 第0話 花火大会 | コミックバンチKai
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「社会からはみ出た」人間に幸せになる権利はないのだろうか――?
とある事件を起こし刑務所に収監されていた、元ヤクザの甲野玄太。十数年の刑期を経て出所となったが、世の中は昔とはすっかり変わっていた。 保護司の紹介で住む場所や仕事にはありつくことができたが、他人からの好意に居心地の悪さを感じ1日も早い自立を目指そうとする甲野。だが、家族も友人もいない前科持ちが「普通」の生活を送ろうとすることは容易なことではなく……。そんな甲野にも唯一の楽しみがあった。それは日々の「食事の時間」。限られたお金で、工夫してつくる質素ながらも特別な料理。生きづらさを抱えながらも、日々を暮らす甲野の前にお腹をすかせた少年が現れ――。