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ド田舎の米田村に住む天涯孤独の少年・虎（とら）は、勉強はイマイチだが喧嘩はめっぽう強かった。東京へ修学旅行で行った虎は、金もないのに盛り場で遊びまくり、そこへ現れた極道達をぶちのめす。そのハンパじゃない強さから百年に一人の逸材として、東京中の極道からスカウトされる虎だったが、自分をスカウトに来ない「極政一家」が気にかかる。そして「極政一家」に乗り込んだ虎は、学帽政（がくぼうまさ）と出会い……!?
網走極等少年院から死人同然で帰ってきた大日本熱血青年団団長・大塩平八（おおしお・へいはち）と友情を交わした虎（とら）。瀕死の状態で寝込んでいる平八の元に、破門された萩原（はぎわら）達がやってきて青年団を乗っ取ろうとする。そんな彼らに喧嘩を売った虎は、起き上がった平八のこの世で最後の喧嘩を見て涙を流す。そして虎は、網走極等少年院に入る決意をして……!?
網走極等少年院に入って菊水寮の寮長になった虎（とら）は、風魔（ふうま）の仇討ちをするために白梅寮へ乗り込んでいく。そこの寮長が東大卒のインテリだと知り、悲しい過去を思い出して落ち込む虎だったが、インテリが制作したロボット・極道28号との喧嘩に勝利する。一方、学帽政（がくぼうまさ）の宿敵・国士玉三郎（こくし・たまさぶろう）が、網走極等少年院に入ってきて……!?
亜米利加寮との戦いで正面から攻撃を仕掛けようとする虎（とら）達だったが、亜米利加寮からの大砲攻撃に身動きが取れなくなってしまう。そこへ亜米利加寮のボスに撃たれて重体のはずの国士玉三郎（こくし・たまさぶろう）が現れて、砲撃の中、刀ひとつで亜米利加寮へ突入していく。玉三郎を連れ戻そうとする虎は、学帽政（がくぼうまさ）に制止されて……!?
いじめられっ子だった本庄健吉（ほんじょう・けんきち）は、父親の情けない姿を見て生まれ変わろうと決意して、丸太を持って学校へ乗り込み大暴れする。同じ頃、健吉の事が気になる両親も家を出て……!?一方、網走極等少年院で総部屋長決定トーナメントが行われ、虎（とら）と対決する沖田鉄（おきた・てつ）が、虎と学帽政（がくぼうまさ）と梅造（うめぞう）の３人まとめてかかってこいと言い出して……!?
網走極等少年院へ核ミサイルとともに送り込まれた獄門島超極等少年院生を倒すために、命を賭けて彼らに突進していく学帽政（がくぼうまさ）と梅造（うめぞう）。そこで、複数の獄門島超極等少年院生から攻撃を受けた梅造は、核ミサイルの弾頭を切り落として絶命する。そして学帽政は、黒幕である天野剛三（あまの・ごうぞう）の屋敷へ、単身で乗り込んでいき……!?
亡き梅造の弟・菊造（きくぞう）を仲間にした学帽政（がくぼうまさ）と虎（とら）。彼らが網走極等少年院へ戻ると、そこは崩壊して血の海と化していた。虎達はその場にいた男の校章から、すべては私立極道高校の仕業だと知る。一方、沖田鉄（おきた・てつ）をはじめとした極少院生達は、体を縛られた状態で船に乗せられ、獄門島超極等少年院へ連れて行かれて……!?
国会議員となった天野京太郎（あまの・きょうたろう）が開いた全日本突張大会へ向かった学帽政（がくぼうまさ）と虎（とら）。そこで学帽政は、京太郎がそこに集まった不良達を一網打尽にしようと計画しているのを知る。そして、突張大会の決勝に進出した虎に代わって、学帽政が私立極道高校生徒会長・村雨（むらさめ）と一騎討ちを……!?
新たなる敵・織田宗光（おだ・むねみつ）から網走極等少年院へ送り込まれた刺客、極楽三兄弟の二男・次郎吉（じろうきち）と対決する沖田鉄（おきた・てつ）。拳銃使いの次郎吉の残り弾を意識して、銃撃を浴びながらも攻撃していた沖田は、次郎吉に騙されて心臓を打ち抜かれてしまう。しかし、心臓が右にあると言う沖田は立ち上がり、次郎吉を倒すのだが……!?
集英一家の新規採用試験を受けた鬼太郎（きたろう）は、その二次試験で極虎一家をつぶすように命じられる。そこで、極虎一家の小屋にガソリンをかけて火を付けて、しまいには車を落として全壊させた鬼太郎は、激怒した虎（とら）とタイマン勝負する。一方、集英一家に挨拶に行った学帽政（がくぼうまさ）達は、極道全国制覇を宣言する廻状を叩きつけて……!?
極道全国制覇を目指す極虎一家にとって頼りになる存在であった水戸（みと）が、関東集英連合のマムシの蛇次（へびじ）の襲撃に遭って入院してしまう。見舞いに行った虎（とら）達は、重体の水戸から極道サミットへの代参を頼まれる。そして、水戸を襲撃した犯人は片腕をケガしていたと知った虎は、極道サミットで表彰される片腕を負傷しているマムシの蛇次に、ダイナマイトを投げつけて大暴れを……!?
日本を狙うマフィアの支部となった大阪城へ突撃していく極虎一家。その天守閣では、学帽政（がくぼうまさ）が大量のダイナマイトに火をつけて、迫り来るマフィア達を相手に死闘を繰り広げる。それを見ていた虎（とら）は、棒高跳びで天守閣へ飛び乗り学帽政の助太刀に入る。そしてダイナマイトが爆発して、虎と学帽政は……!?亡き友の魂が奇跡をもたらす感動の完結巻。番外編２作品と特別読切も収録！
私にとって、この作品を忘れられないものとしているのは、学帽政の男っぷりの良さでもなく、虎の破天荒な生きざまでもありません。漫画史上最悪の女性キャラクター、枢斬暗屯子の存在ゆえです。これ「すうざんあんとんこ」、と読みまして、連載当時に人気だったアメリカの歌手をもじった名前なのですが…。中身は女傑というか怪女というか、とんでもない猛女なんですね。ぱっと見、セーラー服を着ているのでかろうじて女性だとわかりますが（当時は今みたいに女装タレントはいなかったし）、レスラーのような風貌はともかく、ヒゲが生えているって…。そして用をたすのは男子便所、どうなってるのかわかりませんが立ちションしてます。しかも下着はふんどし。それでもってキレると「犯したるっ！」と叫び荒れ狂うってもう何がなんやら。女性蔑視も過剰暴力もお構いなし、という無茶苦茶っぷりが、いつまでも頭にこびりついたままなのです。強烈なキャラは他にもいますけど、彼女を超える衝撃はお目にかかったことありません。ホント、罪な女ですよ。