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絵本作家の白川には、「週に2回、コインランドリーの隣にある駄菓子屋で暇を潰す」という楽しみがある。話し相手である駄菓子屋の店主・黒石は、白川にとって「どん底にいた自分に声をかけてくれた存在」であり、ひそかに恋心を寄せる相手でもあった。ある日、黒石のもとへ訪れた白川は、店内のただならぬ雰囲気に気づく。急いで駆け寄ると、黒石が見知らぬ男に襲われていた。αである白川は、店内に充満するフェロモンの匂いから黒石がΩであることを知ってしまう。抑制剤が効きづらく、普段は行きずりの関係でヒートを治めている、と語る黒石の様子はどこか自暴自棄になっているように見える。そんな様子にやるせない想いを抱いた白川は、「ヒート期間は自分が相手をする」と申し出て――。