あらすじ

マスター殺しの犯人として犬養の前に突き出され、自分の目前で死ぬことが安藤の役割だったと言われ、潤也の道は定まった。犬養のビルから解放された潤也は、皮肉にも自分をさらった〈令嬢〉一味・比与子の車で家まで送られることに。その途中、潤也をおびき出すために拷問を受けていた島から携帯に連絡が入り、自分も無事解放されるとの言葉を聞くが…。
魔王 JUVENILE REMIX 1巻

高校2年生の安藤は、幼い頃の苦い経験から、周囲に迎合するという生き方を身に付けていた。ある日、学校からの帰り道に暴動を起こしている集団を発見。弟・潤が止めに入ろうとするも、安藤はいつもの傍観者を決め込み、警察に任せようと引き止めた。だがその時、犬養と呼ばれる人物が颯爽と現れて…。

魔王 JUVENILE REMIX 2巻

安藤は、突如手に入れた能力“腹話術”の有効範囲をテストするため、潤也と詩織を引き連れて遊園地にいた。「30歩」という答えを得て思考モードに入ったその時、「警告だ」という声が聞こえたかと思うと、目の前のアトラクションが突然墜落。しかも、その中で唯一潰れた場所は、安藤が座るはずだった席で…。

魔王 JUVENILE REMIX 3巻

人質を取った若者数名が、ガソリンスタンドに立てこもる事件が発生。犬養は果敢にも人質を救出し、さらに犯人への説得を試みるが、錯乱した犯人は爆破自殺を謀る――自らを大衆のヒーローに祭り上げようとする犬養のシナリオは、すべて思惑通り進行していた。犯人のひとりは、本人の意思とは無関係にライターを点火させられ、駆けつけた消防車も不可解な力で破壊されてしまい…。

魔王 JUVENILE REMIX(4)

殺し屋・スズメバチに追われ絶体絶命だった安藤を救ったのは、犬養率いるグラスホッパーの一団だった。そして犬養は「今から君に面白いものを見せる」と言って、大がかりな演説を開始。「倒すべき敵はアンダーソングループ」と叫ぶ犬養の声は、ネットを通してグラスホッパーや一般市民にも届けられ、犬養に同調する灯が街中にともっていく。それに対して安藤は…?

魔王 JUVENILE REMIX(5)

犬養のことを忘れ、平凡な生活に戻ることを考えていた安藤。だが、弟・潤也との映画の帰りに見かけた「ただ生きてるだけ」の老人を見て、再び心が揺らぎ始める。そんなとき付近で火災が発生して、兄弟が現場に駆けつけると、放火された英会話教室の家からアンダーソンが老人を抱えて飛び出してきた。中にまだ人がいるとアンダーソンは訴えるが、アンダーソングループを恨む人々は誰ひとり救助に協力しようとせず…。

魔王 JUVENILE REMIX(6)

前市長の自殺により行われる次期市長選挙。安藤は犬養の協力者で選挙候補者である辰美の演説会場で、犬養を腹話術で失脚させるため待ちかまえるが、一向に現れない。失望しかけた安藤に、6日後の決起集会に犬養が現れるとの情報が入り、運命のカウントダウンが刻み始めた!しかし、開催場所についてはチラシにも全く書かれておらず…。

魔王 JUVENILE REMIX(7)

グラスホッパー決起集会数時間前。犬養失脚を狙う安藤と、それを阻止すべく安藤を襲うマスター。圧倒的な能力の差で追い込まれた安藤だったが、渾身の腹話術でマスターを窒息させて撃破した。だがダメージと疲労からベンチで眠ってしまい、次に安藤が目覚めた時はもう集会30分前。しかも街は停電のため真っ暗で、集会の場所へと続く一筋の光の道だけが照らし出されていて…。

魔王 JUVENILE REMIX(8)

安藤の死から半年。安藤の弟・潤也は、兄の死の真相を探るべく、殺し屋・蝉に接触。出された条件をクリアし、兄の死にマスターが関わっていることを知る。意気込んで喫茶店「ドゥーチェ」に乗り込むが、そこにいたのはグラスホッパーに入団した兄の友達・島だけだった。潤也は島にマスターを紹介させるべく、自分も入団したいと偽りを述べて…。

魔王 JUVENILE REMIX(9)

マスター殺しの犯人として犬養の前に突き出され、自分の目前で死ぬことが安藤の役割だったと言われ、潤也の道は定まった。犬養のビルから解放された潤也は、皮肉にも自分をさらった〈令嬢〉一味・比与子の車で家まで送られることに。その途中、潤也をおびき出すために拷問を受けていた島から携帯に連絡が入り、自分も無事解放されるとの言葉を聞くが…。

魔王 JUVENILE REMIX(10)

辰美市長を通じて、グラスホッパーに取り入った〈令嬢〉は、犬養暗殺を計画していた。街頭演説の最中を狙うと知った潤也は、犬養に忠告する。そこでスズメバチは、犬養に内緒で狙撃されそうなビルにも警備員を配置した。一方、寺原ジュニアは潤也をおびき出すため、詩織たちの“狩り”を計画。犬養の狙撃と同時に狩りを始めるべく、準備にかかり…。