あらすじ

西暦210年11月、志狼(しろう)が不在の襄陽(じょうよう)城で、ホウ統率いる曹軍一万対周瑜(しゅうゆ)率いる呉軍十万による攻防戦が始まった。緒戦を優位に進め、城内に侵入した呉軍だったが、ホウ統の“大火計”により戦況は逆転。呉軍は三分の二以上の兵を失い、さらに手薄になった呉軍本陣に『竜騎兵』を含む別働隊が急襲するのだった。呉軍の大敗で戦争が終結する中、勝利した曹軍にも犠牲者が……!?
龍狼伝 中原繚乱編 1巻

新シリーズスタート!!『龍狼伝』から『龍狼伝中原繚乱編』へ!新たな『三国志』の歴史が動き出す!!中原(ちゅうげん)に集いし竜と英傑!曹操(そうそう)軍VS周瑜(しゅうゆ)軍、全面対決!!――現代から西暦207年の荊州(けいしゅう)にタイムスリップした志狼(しろう)は、数々の戦場で“竜の子”として成長する。時は流れ西暦210年、南荊州の牧・劉キ(りゅうき)の病没を機に呉(ご)の荊州侵攻作戦が始まった!!

龍狼伝 中原繚乱編 2巻

呉(ご)軍随一の智将・周瑜(しゅうゆ)によって、南荊州(けいしゅう)を奪われ、江陵(こうりょう)を攻め落とされた曹操(そうそう)軍。軍の再編を企図し、襄陽(じょうよう)に退いた志狼(しろう)達だったが、江陵と襄陽を結ぶ拠点・当陽(とうよう)県での呉兵による虐殺を聞き、精鋭300騎を集めた『竜騎(りゅうき)兵』と共に出陣を決意する。一方、病気の母を看病するため、当陽県に滞在していたホウ統達。非道なる暴徒からホウ統達を救えるか!?

龍狼伝 中原繚乱編 3巻

曹操(そうそう)軍の精鋭300騎を集めた『竜騎(りゅうき)兵』の活躍により、当陽(とうよう)県における緒戦で優位にたった志狼(しろう)達。しかし、名将・陸遜(りくそん)率いる5000の大軍を前に押され始め、ついに城門を突破されてしまう。圧倒的な“武”を誇る『竜騎兵』だったが、その体力も限界へと近づいていた。300対5000という劣勢の中、軍師・ホウトウのたてた「計略」に全ての運命が託された!!

龍狼伝 中原繚乱編(4)

呉(ご)の進軍経路において、曹操(そうそう)軍の本陣・襄陽(じょうよう)までの最後の要衝となる宜城(ぎじょう)に入った志狼(しろう)達。智将・周瑜(しゅうゆ)率いる10万を超える呉軍本陣に対抗するため決戦の準備を進めるが、『竜騎兵』と共に宜城を守る正規兵は、わずか6000!襄陽からの援軍もなく、宜城に集まった義勇兵すら襄陽の防備に回してしまう中、決戦を前に志狼から意外な“提案”が……!!

龍狼伝 中原繚乱編(5)

呉(ご)軍随一の智将・周瑜(しゅうゆ)に和睦を申し出た志狼だったが、和平への願いも空しく、会談は決裂。宜城(ぎじょう)に籠城を続ける志狼(しろう)率いる6000の曹(そう)軍と周瑜率いる10万を超える呉軍との決戦が始まった。溝と竜騎兵による火計――二段構えの策で、呉の攻城兵器「井闌(せいらん)」部隊を撤退させた志狼。緒戦を優位に進めるも、志狼を狙う“仲達(ちゅうたつ)”の刺客・ライが暗躍せんと……!!

龍狼伝 中原繚乱編(6)

宜城(ぎじょう)で持久戦を成功させ、曹操(そうそう)軍の本陣・襄陽(じょうよう)城へと戻った志狼(しろう)達。智将・周瑜(しゅうゆ)率いる十万を超える呉軍との最終決戦に向け、準備を急ぐ。一方、志狼が死闘の末に捕虜にした“仲達(ちゅうたつ)”からの刺客・ライ――志狼と同じく『天運』の相を持つ彼の正体は、ランの兄であり、かの呂布(りょふ)の子であった!三国志最強の武将の遺児2人、その邂逅がもたらすものは!?

龍狼伝 中原繚乱編(7)

辿り着いた“武の境地”!竜の子・志狼(しろう)対武神・甘寧(かんねい)、血戦!!呉(ご)の猛攻に志狼が放つ“策”とは!?――呉の隠密部隊『陰兵』の潜入を許してしまった曹操(そうそう)軍。制圧された西門を奪還すべく、志狼と竜騎兵が駆けつけるも、その前に立ち塞がるのは呉軍最強の猛将・甘寧と500の精兵!10万の呉軍本陣が襄陽(じょうよう)城に迫る中、城門を閉じるために甘寧との“一騎討ち”を決意する志狼だが……!?

龍狼伝 中原繚乱編(8)

荊(けい)州の覇権を懸けた闘い――第二幕が今、始まる!!皇帝による「竜の軍師」討伐への軍備が進む中、もう一人の“竜の子”真澄(ますみ)が見据える未来とは!?――志狼(しろう)が猛将・甘寧(かんねい)との戦いで時間を稼いだ一方で、ホウ統(ほうとう)の策により堀橋を焼き落とし、城内に侵入した2000の騎兵を本陣から孤立させることに成功した曹操軍。騎兵の降伏で、戦いを終結した両陣営は……!?

龍狼伝 中原繚乱編(9)

志狼(しろう)率いる曹操(そうそう)軍が周瑜(しゅうゆ)率いる呉(ご)軍に襄陽(じょうよう)城で勝利をおさめた頃、許都(きょと)では帝が次なる戦に向けて軍備を進めていた。諸将からの信を得るべく「人食い魔獣」と恐れられる大虎と闘う決意をした帝。一方、帝の身を案じる真澄(ますみ)は、決闘を前に『密書』を劉備(りゅうび)と関羽(かんう)に届けていた。決闘が始まり、大虎の猛攻で帝は左肩を負傷。圧倒的な野生の力を前に勝機は!?

龍狼伝 中原繚乱編(10)

人食いの大虎との決闘に勝利し、諸将からの信を得た帝。すべての軍備を整え、丞相“仲達(ちゅうたつ)”と共に曹操(そうそう)軍本陣に向けて進軍を開始する。一方、周瑜(しゅうゆ)率いる呉(ご)軍とのにらみ合いが続く襄陽(じょうよう)城では、志狼(しろう)が新たな策に。呉の補給基地を攻撃すべく、少数の兵のみで果敢に敵陣へと潜入する志狼。その狙いは呉軍の士気を奪い、撤退へと導くことだった。だが、その前にもう一人の『天運』ライが現れて……!?

龍狼伝 中原繚乱編(11)

周瑜(しゅうゆ)率いる呉(ご)軍とのにらみ合いが続く襄陽(じょうよう)城から、新たな策に出る志狼(しろう)。呉軍を撤退させるため、その補給基地を攻撃すべく潜入を果たすも、別働隊に伝令に向かった豹(ひょう)が捕まり、策は漏洩。もう一人の『天運』ライが立ち塞がるのだった。ライの“至高の拳”に防戦一方になる中、闘仙(とうせん)術奥義“念体”を放つ志狼だが、ライに見切られ、さらなる窮地に……!!

龍狼伝 中原繚乱編(12)

志狼(しろう)の前に立ち塞がった、もう一人の『天運』ライ。奥義“念体”を会得され、追い詰められた志狼だが、死闘の末ついに勝利する。しかし、駆けつけた周瑜(しゅうゆ)率いる呉(ご)軍に包囲され、再び窮地に!妹を傷つけられた怒りで我を失ったライの“念体”は呉軍を圧倒するが、その体は限界に達しようとしていた。仲間達の脱出する時間を稼ぐため、捨て身の作戦に出る志狼だが……!?

龍狼伝 中原繚乱編(13)

戦場にいる真澄(ますみ)を救い出すため、襄陽(じょうよう)城を離れることを決意した志狼(しろう)。離叛を咎める「竜騎兵」副将・呂烈(りょれつ)から勝負を挑まれるが、これに勝利。さらにすべての「竜騎兵」と闘うことで、兵達の抱く不満を解消するのだった。時は流れ、志狼が離城した七日後、周瑜(しゅうゆ)率いる呉軍に寝返るべく現れた襄陽の義勇兵。決戦を目前に控えた曹軍に、一体何が……!?

龍狼伝 中原繚乱編(14)

西暦210年11月、志狼(しろう)が不在の襄陽(じょうよう)城で、ホウ統率いる曹軍一万対周瑜(しゅうゆ)率いる呉軍十万による攻防戦が始まった。緒戦を優位に進め、城内に侵入した呉軍だったが、ホウ統の“大火計”により戦況は逆転。呉軍は三分の二以上の兵を失い、さらに手薄になった呉軍本陣に『竜騎兵』を含む別働隊が急襲するのだった。呉軍の大敗で戦争が終結する中、勝利した曹軍にも犠牲者が……!?

龍狼伝 中原繚乱編(15)

西暦二一〇年十一月、献帝率いる皇軍六十万は丞相“仲達”と共に曹操討伐への進軍を開始。曹軍の関城を次々に破り、曹軍十万との決戦の時を目前にしていた。一方、皇軍にいる真澄の下へ急ぐため、襄陽城を一人離れた志狼は、道中の山村で竜娘娘のかつての侍女・美芳(メイファン)と出会う。夫を人質に取られた美芳に毒を飲まされてしまった志狼。体の自由が奪われる中、五虎神の一人・白冥虎が立ち塞がり……!?

龍狼伝 中原繚乱編(16)

西暦210年11月、献帝率いる皇軍六十万対曹操率いる曹軍十万の全面戦争は、丞相“仲達”が鍛えし精鋭「虎豹騎」一万の先陣に対し、曹軍は火計で対抗。さらに皇軍本陣の背後からは、夏侯惇・関羽・張飛ら曹軍の伏兵が奇襲を仕掛けるのだった。一方、秘めた力を解放し、『真諦(ヂュンディ)』と名乗る龍の人格に変わった真澄は、五虎神の一人・鳳凰(青龍)から帝と共に命を狙われてしまう。“不死の鳳凰”を相手に勝機は!?

龍狼伝 中原繚乱編(17)

西暦二一〇年十一月、皇軍六十万対曹軍十万の全面戦争は、前線で丞相“仲達”と猛将・許チョが激突する中、皇軍本陣の背後では夏侯惇・関羽ら曹軍の伏兵が、奇襲を仕掛けていた。一方、龍の人格『真諦(ヂュンディ)』に変わった真澄は、帝の命を狙う“仲達”の策略を見抜き、帝を関羽達に届けるも、五虎神の一人・鳳凰(青龍)に倒されてしまう。真澄の窮地を救うため、駆け付けた張飛。鳳凰の“不死の力”に対抗する術は……!?