あらすじ

「先生ぶらないで。辻崎先生だけなんだよ?」 生徒を噂に巻き込みたくなかった。距離を置けばそれですむと思った。これ以上近づかないほうがいいとわかっていた。それなのに僕は―― きみと過ごす時間を失うことを割り切れない。眩しい姿と生き方に、憧れを抱かずにはいられない。これは、愛を知らない者たちが、惹かれ合う物語。
先生と生徒は、愛を知らない。 1巻

望まない受験を親に強制され続けた辻埼奏斗は、ひとりの少女と出会い、壊れかけた心を救われた。それから数年後―― 教師になった奏斗の前に、あの時の少女によく似た生徒が現れる…。いちばん愛されたかった人に、愛されなかった。いちばん愛されたかった人を、憎むしかなかった。これは、愛を知らない先生(ぼく)と生徒(きみ)が、惹かれ合う物語。

先生と生徒は、愛を知らない。 2巻

「『親は子供が大切』なんて、映画とかドラマの中だけだよね…」 親に愛されなかった記憶。親にかけられた「呪い」のような言葉。親に抱いた、憎しみの感情。同じ心の痛みを抱えていた先生と生徒は、少しずつ、心の距離を縮めていく。しかしその関係は、周囲にあらぬ誤解を生んでしまい―― これは、愛を知らない者たちが、惹かれ合う物語。

先生と生徒は、愛を知らない。 3巻

「先生ぶらないで。辻崎先生だけなんだよ?」 生徒を噂に巻き込みたくなかった。距離を置けばそれですむと思った。これ以上近づかないほうがいいとわかっていた。それなのに僕は―― きみと過ごす時間を失うことを割り切れない。眩しい姿と生き方に、憧れを抱かずにはいられない。これは、愛を知らない者たちが、惹かれ合う物語。

先生と生徒は、愛を知らない。 4巻

「浮気してるでしょ?」 自分を愛してくれなかった母親の呪縛から解き放たれ、前を向いて歩きはじめた先生。しかし付き合っていた彼女とは、すでに埋められないほどの溝ができていた。一方、表向きは明るくふるまっている生徒の中には、いまだ暗い闇が渦巻いていて…。自分ひとり取り残されたような寂しさを感じた生徒は、先生にとある提案をする――。これは、愛を知らない者たちが、惹かれ合う物語。