望まない受験を親に強制され続けた辻埼奏斗は、ひとりの少女と出会い、壊れかけた心を救われた。それから数年後―― 教師になった奏斗の前に、あの時の少女によく似た生徒が現れる…。いちばん愛されたかった人に、愛されなかった。いちばん愛されたかった人を、憎むしかなかった。これは、愛を知らない先生(ぼく)と生徒(きみ)が、惹かれ合う物語。