あらすじ

打倒秦の時代は終わった。続いて始まったポスト秦への覇者達の熱望!!はたして勝者は力の項羽か、人望の劉邦か、はたまた知謀の韓信か!?時は迫り、いよいよ決戦の時がやってきた。夕闇の帳の下りた山野に、戦い疲れた兵士の上に、もの悲しく楚の歌が流れる……。
史記 1巻

中国第一の歴史書の完璧なコミック化!!宮刑に処せられ、宦官になってなお「史記」執筆に全力を尽した司馬遷自身の苦悩の生涯を第一話とし、最初の覇者・桓公を支えた管仲、大国・晋を内乱に陥れた側室・驪姫の陰謀、文公・重耳を覇者とした腹心の部下の活躍、など…春秋・戦国の世を駆け抜けた激しい人間たちの生きざまを描く!!

史記 2巻

王の屍に鞭打つ…!!祖国の王によって理不尽に殺害された父と兄の仇を討つべく、呉に与し、大国・楚を相手に戦い抜いた伍子胥!!臥薪嘗胆…!!越に殺された父王の恨みを忘れまいと、寝床に薪を敷いて臥した呉の夫差!!一度は夫差に屈して下僕となり、苦い胆を嘗めてはその屈辱を忘れまいとした越の句践!!そして復讐心に燃える男たちが激突した呉越の決戦へ…!!

史記 3巻

黄河の神に生贄の娘を捧げるという迷信を打破し、民衆の生活のために灌漑工事を敢行した魏の官僚・西門豹!!楚の法体系を改め、強国とした、流浪の兵法家・呉起!!孫子の兵法の創始者といわれる孫武と孫?の“勝つための条件”とは!?法治国家への改革を断行し、秦を強国へと導いたが、自らの作った法体系によって処刑された商鞅!!

史記 4巻

古代中国――。時代は春秋から、弱肉強食の戦国時代へ――。斉の陰謀から燕を救い、大国にした将軍・楽毅!!その燕の大軍を、孫子の兵法を用いて破った斉の将軍・田単!!その斉で、食客三千人を操って活躍し、斉を強国へと押し上げた宰相・孟嘗君!!戦乱の世を生き抜いた知謀の名将たちの大活躍!!

史記 5巻

強国・秦に対して敢然と主張を通し、自国・趙を守り抜いた藺相如と廉頗の戦国友情物語「刎頚の友」!!秦の猛将・白起と趙の才将・趙括が戦国の雌雄を決した「長平の大合戦」!!一介の説客から身を起こし、苦難の末秦の宰相になった范雎の戦いぶりを描く「便所の屈辱」!!

史記 6巻

傑作の呼び声高い中国古代英雄列伝!!大国化していく秦に決戦を挑んだ諸国の公子たち――。趙の平原君、楚の春申君、義の信陵君の波瀾万丈の大活躍、そして悲劇!!秦の始皇帝の父・子楚を趙から救い出し、秦の上層部へ駆け上がった政商・呂不韋の金力と野望!!いよいよ秦の全国制覇への地響きが聞こえる……。

史記 7巻

十三歳で秦の王位についた政(のちの始皇帝)の苦闘の日々――。実母「母太后」の男好きからすべてが始まった「?アイの乱」!!若き秦王政を助けた李斯の活躍を描く「我れ鳥獣にあらず」!!そして、秦王暗殺をたくらむ刺客が、まさに政の息の根を止めようとしたとき、何が起こったか……暗殺計画の全貌を一気に百ページで描ききる「刺客荊軻」!!

史記 8巻

ついに中国全土統一し、ファースト・エンペラーとなった始皇帝!!栄光の頂点に立ったこの男は何をしたのか……!?絶対権力を握る皇帝支配による最強の中央集権制を築き上げ、郡県制、流通、交通網を整備し、万里の長城を完成し、そして焚書坑儒…!!自らの夢のすべてを獲得した彼は、“死”をも超越したいと願い、あらゆる手をつくすのだが……!!

史記 9巻

無敵・最強を誇った始皇帝の死によって、さすがの秦帝国も没落への道を駆け降り始める……!!ポスト秦帝国の覇権を争って、新たな英雄達が興隆してくる……!!中国史上初の農民一揆を組織し、反秦の狼煙をあげた陳勝!!そしてやがて、最終的な決着の闘争をすることになる項羽と劉邦の登場!!いよいよ、司馬遷『史記』の中でも最も手に汗握る展開に突入する第9巻!

史記 10巻

滅亡へと駆け下りる秦を追い討ち、新たなる支配者をめざして駆け上る項羽と劉邦の競い合い…!!関中一番乗りを目指し、函谷関へ、武関へ、?上へ……!!鴻門の会での項羽による劉邦暗殺計画の成否は……!?そして、秦の首都・咸陽での、項羽、劉邦、二人の行動の違いは…!?

史記 11巻

ポスト秦の覇権を競う項羽と劉邦!!加えて、第三極というべきキーマン・韓信のあなどれない勢い!!さらに、反秦の志で結びついた刎頚の友=張耳と陳余とが、出世する中で離反し、項羽と劉邦の力関係の中で引き裂かれる悲劇!!そして、ついに、?水の合戦での、項羽、劉邦の最初の直接対決の軍配は!?

史記 12巻

打倒秦の時代は終わった。続いて始まったポスト秦への覇者達の熱望!!はたして勝者は力の項羽か、人望の劉邦か、はたまた知謀の韓信か!?時は迫り、いよいよ決戦の時がやってきた。夕闇の帳の下りた山野に、戦い疲れた兵士の上に、もの悲しく楚の歌が流れる……。

史記 13巻

ポスト秦をめぐる項羽VS劉邦の戦いは、ようやく終わりを告げた。しかし、あれほどの人々が切望し、目指した世の平和は、漢の天下統一によっても、ほんのわずかな期間であった……。陰謀、讒言により憤死した韓信、戦いの傷により世を去った劉邦、常に劉邦の陰としての一生を終えた蕭何。これによって権力を握った呂后の、劉一族に対するすさまじい復讐劇の幕が切って落とされた!!

史記 14巻

高祖・劉邦の死によって権力を得た呂后の、すさまじい専横政治は、やがて、呂氏一族の帝位簒奪の企みへと発展した。劉邦の遺志を継ぐ忠臣、周勃、陳平は、ひそかに手を組み、劉氏一族の巻き返しのため、立ち上がった。反乱は鎮圧され、漢は新しい時代へと突入。急激な世代交代の中、新時代の立役者、袁?、晁錯の対立が注目を浴び始めた!!

史記 15巻

長い長い戦国時代が、劉氏の手によってようやく終焉に向かった中国。しかし、急激な世代交代は、国士たちの厚い忠義心ゆえに、互いの反目を招く。異国の地・匈奴もまた覇権の行方を窺っていた。作者・司馬遷が生まれ、育った漢の時代を背景に、さまざまな思惑が交叉する古代中国の有様……。見て、読む、コミック版『史記』、ついに堂々の完結!!