探偵か、犯罪者か 日常に溢れる謎を解きながら進んでいく『完全犯罪計画』の行く先とは―― 新感覚ステイホーム・ミステリー、コミカライズ第1巻! 描き下ろし漫画&原作者・山吹あやめ先生による書き下ろし小説をW収録! 【あらすじ】 大学生の陽介は、同郷の先輩・月也とふたり暮らし。感染症が蔓延し、誰もがステイホームを余儀なくされる日々。陽介はある思い付きから、月也を巻き込んで『お悩み解決サイト』を始める。ぽつりぽつりと舞い込んでくる依頼――枯れた朝顔の謎、新婚夫の妙な習慣、本好きの彼女が本を手放した訳――日常に溢れる謎を解きながら、ふたりの秘められた過去が徐々に明らかになっていく。「世界なんていっそ滅びればいいのにな」 (あなたを止めるために、僕に何ができる?) 『完全犯罪計画』を企てる月也と、彼を止めたい陽介。ふたりの思惑が行きつく先とは。
「俺を見つけ出してくれよ」 (僕はあなたの家族になれますか?) 思いが交錯する中で、死にたがりの探偵の『完全犯罪計画』は進んでいく―― 新感覚ステイホーム・ミステリー、コミカライズ第2巻! 描き下ろし漫画&原作者・山吹あやめ先生による書き下ろし小説をW収録! 【あらすじ】 ふたり暮らしの大学生・陽介と先輩・月也は、感染症が蔓延する中、『お悩み解決サイト』に舞い込む謎を解決しながらステイホームの日々を送っていた。『完全犯罪計画』を企てる月也を止めるため、彼を<探偵>側に引き留めようとする陽介。しかしその目論見も、月也の抱えた闇を垣間見ることに繋がるばかりで……。一方、過去の悪夢にうなされた月也は、高校時代、陽介と過ごしたある夏の日の記憶を回想する。「俺を見つけ出してくれよ」 (僕は――あなたの家族になれますか?) 過去への復讐に囚われる月也と、彼を見つめ続ける陽介。交錯する思いの先に待つものとは。
と思っていたら、「ウミガメのスープ風の問題にするならこうだろ!」と言わんばかりに、ウミガメのスープに言及した話が出てきて、心を読まれた!と思ってしまった。 舞台は、すでに忘れつつある、コロナ禍のステイホーム時代。 当時が現在進行形の漫画は、『テレワァク与太話』ぶりに読む気がする。 読むとそうだったなと、あのゴールデンウィークを思い出す。 登場人物は同じ地域出身の大学生ふたり。 理系探偵と名乗り、Webでお悩み相談を受けている。 お値段、一件500円。 お悩み解決のため理科の知識が必要そうなこともあれば、必要なさそうなこともあれば。 依頼者からのメッセージをもとにするので、情報が少なかった場合は特に「ウミガメのスープ」問題となってしまう。想像力、大事。 本作は、お好きな方は頭の体操もできて、一度で二度おいしい漫画だと思う。