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事故のショックから一日寝込んでしまったリーゼ。翌日、家族に心配されながら、大怪我を負ったアルのもとへ謝罪に向かう。部屋を訪れると、アルは公爵家の持つ「癒しの力」を使って、起き上がれるまで回復していた。だが、一番重症だった腕の怪我は完治させずに、あえて傷を残すという。この傷の責任をとって、僕と婚約してほしい。そのまま婚約を申し込まれたリーゼは、それが償うことになるなら、と婚約を受け入れるが――。

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伴侶の儀式を行い、リーゼの薬指には契約の証が刻まれた。お互いの両親に報告を済ませ、正式に婚約者となった二人だが、リーゼはまだアルのことが兄弟のようにしか思えず、アルの甘い態度に戸惑いながらも告白を受け流す。そんなリーゼをよそに、アルは一緒にお茶会に出席すると、周囲にリーゼへの愛を語りどんどんと外堀を埋めていく。そしてアルの学園への出発の日。見送りをするリーゼが、アルに「他に好きな子が出来たらいつでも婚約解消する」と告げると……。

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アルが王都の学園へ入学して、はや一カ月。リーゼは次期公爵夫人にふさわしい人物になるため、マナー、ダンス、語学などの花嫁修業を行っていた。公爵家の後継ぎとして、幼い頃からこれらの勉強をこなしていたアルの凄さを実感し、日々の忙しさに圧倒されながら花嫁修業に励む。ある日、社交の練習としてお茶会に参加したリーゼは、そこで一部の令嬢から「公爵家にふさわしくない」とアルと婚約したことについての陰口を言われていると知り――

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離れた学園に通いながら、アルは休みのたびに帰省したり、頻繁に手紙を送ったりと、リーゼとの交流を欠かさない。ある時、帰省したアルがとても魅力的な男性に成長していることに気付き、リーゼはつい「学園にいい相手はいないのか」と尋ねる。キスで口を塞がれ否定するアルに、いったんは納得をするが、だんだんと自分は彼を縛り付けているのではないか――と不安になるリーゼ。そうして月日が流れ、デビュタントの日が近づいてくるが……

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デビュタント当日。家まで迎えに来たアルの正装姿が、まるで王子様のように見えてドキドキするリーゼ。久しぶりに会えたのもつかの間、デビュタントが終われば、任務でまたしばらく会えなくなってしまう。馬車の中で二人は結婚への想いを募らせる。緊張のなか始まったデビュタント。王族への挨拶をすませ、踊り始めた二人は息ピッタリで――。

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帰りの馬車の中。なんとかデビュタントを終えたリーゼは、緊張で疲労困憊。隣に座るアルのぬくもりに安心して、つい眠ってしまう。一方、そんな無防備なリーゼの寝顔を見つめるアルは、男として見られていないことにすねながら、目覚めたリーゼに我慢できずついキスをしてしまう。涙目になるリーゼに欲情し、今すぐ自分のものにしてしまいたくなるが――

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憧れていたアーティス嬢が主催するお茶会に招待されたリーゼ。だがそこで、アーティスが実はアルに好意を寄せている、という噂を聞いてしまう。さらにアルの婚約者の座を狙っていると噂のルリエルと、その取り巻きに絡まれてしまった。わざとぶつかられドレスが汚れてしまったリーゼは、揉めごとを避けようとそのまま帰ろうとするが、アーティスが助け舟を出してくれた。別室で着替えることになったリーゼはアーティスに噂の真相を訊ねる。

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任務先の慣れぬ地で、もともとの病弱さも合わさって不安定になるティアナ。同じ三大公爵家であり、癒しの力を持つアルはティアナを友人として気にかけるが、ティアナはだんだんとアルに執着を示すように。ついにはティアナに告白されてしまい……。

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任務で視察をしている最中に倒れてしまったティアナ。倒れた彼女を宿まで運び、あくまで治療のために付き添っていたアルだが、目覚めたティアナに「抱いてほしい」と迫られる。リーゼ以外を抱くつもりも、気持ちに応えるつもりもないと冷たく突き放すアルだが、むきになったティアナはリーゼが幼い頃にアルに怪我を負わせたのはわざとだと非難してきて……。

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予定より早く任務から帰還したアル。慌てて出迎えたリーゼは一段と美しく成長したアルを実感するように抱きしめ、離れていた寂しさを埋めるように口づけを交わす。これから結婚に向けていよいよ本格的に準備開始、と思いきや知らぬ間に新居まで建てられていたことに驚くリーゼ。あれよあれよという間にアルと新居で暮らすことになって……!?

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翌朝。初夜の激しさを表すように、リーゼの首元には多数のキスマークが。改めてアルと身も心も結ばれたことを実感する。だが、そこからアルの執着は一方で、リーゼは暫く軟禁状態になってしまう。久しぶりのアーティスとのお茶会で羽を伸ばすことにするが…。

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