季節は如何にして巡るか――「春夏秋冬は四季の代行者が巡らせる」。神より力を賜った現人神「四季の代行者」が季節を世に授け、「暁の射手と黄昏の射手」が空に矢を放つことで朝と夜が齎される。彼らは日々、傷つけられ命すら脅かされる過酷な環境の中で戦い、季節を巡らせている。これはそんな「代行者」たちと、彼らに寄り添う「護衛官」たちのひとときを綴る四季折々の物語集。第2巻には、夏の代行者護衛官・葉桜あやめの「婚約」を描いた「いずれ菖蒲か杜若」や、春の代行者護衛官・姫鷹さくらの誕生日の模様を綴った「花残月」などのエピソードを収録。