あらすじ

クリスマスイブの夜、島は人間と化物・ういちに二分された。誰が人間で誰がういちか分からず、住民たちは疑心暗鬼に陥っていた。人間はういちを罠にかけ殺し、ういちは人間を襲い喰っている。そんな中、女子大生・牧村芽衣子は欺こうとする人間から逃れ、襲いかかってくるういちを倒し、血と死体だらけの島をなんとか生き延びていた。果たして、こんな狂った島を脱出できるのか。鬼才・都留泰作が贈るサバイバル・ホラー第2巻!!
ういちの島 1巻

クリスマスイブの夜、島でたったひとりで穏やかに過ごすつもりだった。なのに、目を覚まし気づいたら女子大生・芽衣子の前には死体が横たわっていた。そこから今まで体験したことのない過酷な試練の数々が、彼女を待ち受けていた――。不本意な別れ方をしてしまった両親に会うために、こんな狂った世界でも生き延びなきゃならない。鬼才・都留泰作が初めて挑むサバイバル・パニック・ホラー!!

ういちの島 2巻

クリスマスイブの夜、島は人間と化物・ういちに二分された。誰が人間で誰がういちか分からず、住民たちは疑心暗鬼に陥っていた。人間はういちを罠にかけ殺し、ういちは人間を襲い喰っている。そんな中、女子大生・牧村芽衣子は欺こうとする人間から逃れ、襲いかかってくるういちを倒し、血と死体だらけの島をなんとか生き延びていた。果たして、こんな狂った島を脱出できるのか。鬼才・都留泰作が贈るサバイバル・ホラー第2巻!!

ういちの島

#1巻応援

ういちの島 都留泰作
兎来栄寿
兎来栄寿

文化人類学者であり漫画家でもある異色な経歴を持つ都留泰作の最新作です。『ナチュン』、『ムシヌユン』、『竜女戦記』ときて、この『ういちの島』。 海洋学。 謎が謎を呼ぶ展開。 咽せ返るような欲望の描き方。 冒頭のコンゴ・スーダン地域に実在するアザンデ族の妖術師の逸話から始まる辺りも含めて、純然たる都留泰作さんを感じられる作品です。 サバイバル・パニック・ホラーという人気ジャンルの中でも、少し変わった要素も取り入れつつ独自の持ち味をしっかりと出しています。 タイトルにもなっている「ういち」とは一体何なのか? 読み進めていくとそれも少しずつ解っていきますが、単なるファンタジーではなく学術的な裏付けや現代社会における批評性も伴ったものとして提示されていくのであろうという期待感が湧きます。 また、サスペンスとして見たときには主人公の立ち位置が面白く、引きが強いです。この辺りにも、さまざまなエンターテインメント作品を研究している都留泰作さんらしさが感じられます。 84ページから感じられるアーティスティックさなどは、絵の魅力もますます増しているなと思わされます。 果たして、どのような展開と結末が待ち受けるのか。都留泰作ファンとして純粋に楽しみです。