100年の経・第1話◆ある小説家の実存
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100年の経・第1話◆ある小説家の実存。絶望と決意。孤独と愛。若き巨才が描く、衝撃のSF近未来!! デビュー以来、鳴かず飛ばずの小説家・菅井櫓は、ある日突然、余命宣告を受けてしまう。 人生に絶望し、筆を折る彼の前に、菅井の作品を愛する女性が現れる。 「彼女ために小説を書こう」 そう決意した菅井は再び筆を執るが、病状は悪化。 治療費も底を尽きかけたところ、コールドスリープの試験体の話が舞い込んだ。試験体となれば、治療費を賄える。 ”今”彼女へ捧げる小説を書き上げるために、試験体となることを決めた菅井は、いくつかの小説を書き上げると、100年の冬眠についた。彼女には何も告げず… そして、2120年。 AIが完全な小説を書き綴る時代に、100年のコールドスリープから目覚めた名もなき小説家が、”大切な人”のために再び筆を執る。。。